「専門スキルを伸ばす VS 幅広い領域に挑戦する」フリーランスの生存戦略討論
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ファーストフード、とくにハンバーガーのチェーン店は、アメリカでは数え切れないほどあります。そのなかでも有名なハンバーガーブランドのひとつが、バーガーキングです。
バーガーキングのロゴは、長いあいだ人々を魅了し続けてきました。実はバーガーキングのロゴは、 1967年に生まれたオリジナルのものから、大きく変化していません。
今回はバーガーキングのロゴの歴史を振り返ってみましょう。
1953年のバーガーキング設立時、創業者であるジェームス・マクラモアとデイビッド・エジャートンは、このブランドを「インスタ・バーガーキング」と名付けました。
これは、ハンバーガーをつくる「インスタブロイダー」という機械にちなんでいます。バーガーキングのお肉にライン状の焦げ跡がついているのは、この機械のためです。
1954年に創業者のマクラモアとエジャートンは、会社をフランチャイズ化することを決定します。
インスタブロイダーは変わらず使われ続けましたが、ブランド名はよりシンプルに「バーガーキング」へと変更されました。
その後急速に成長を遂げたバーガーキングは、1955年の時点でフロリダ内で40店舗に拡大。創業からわずか2年の出来事です。
ハンバーガーの上に王様が座るロゴ(上画像)が発表されたのは、この時期になります。
以降、バーガーキングの成功には目覚ましいものがありました。
ブランドが立ち上がった「インスタ・バーガーキング」当初、1-2年の間だけ使われていたロゴです。
モノクロで、地平線から太陽が半分だけ顔を出しているようなデザイン。フォントもスタンダードで、現在のバーガーキングのロゴと比較するとシンプルです。
さらにシンプルに、文字だけになったロゴデザイン。1954年に正式に「バーガーキング」に改称され、それを記念したリデザインとも言えるでしょう。
引き続き色は使われておらず、ミニマルなデザインです。
かつてのロゴは、現在知られているデザインとはまったく異なるデザインでした。
その後1967年ごろに、ビジネスマーケティングの一環としてより若者向けにデザインされたものが求められるようになり、デザインの刷新へと踏み切ることになります。
若者向けに刷新されたロゴが上のデザイン。1969年のロゴ変更後は、1994年まで長く使われることになります。
1969年〜1994年に使われたこのロゴには、「ブランド名がパンに挟まれたデザイン」がすでに採用されました。フォントは現在のものよりも丸みを帯びている模様。
1994年頃より、ロゴデザインの均一化をはかりデザインが微調整されます。フォントはやや直線的になり、バンズの色味がオレンジ寄りに。
再現性の高いデザインとなっています。
1999年にスターリン・ブランドにより、色合いやテキストの角度、パンの大きさなどが変更され、周りを囲う青いラインが追加されました。
バーガーキングのロゴは、ミニマルなデザインと、クラシックなタッチが魅力です。シンプルな形でありながら、ハンバーガー型がはっきりと分かるのも優れています。
2021年3月、約22年ぶりにロゴがリデザインされました。1969〜1999年に採用されていたバンズに店名を挟んだデザインに寄った形で、青いラインがなくなっています。バンズの色やフォント、行間などは微調整されているものの、以前のロゴイメージとほぼ同じデザインです。
本来のバーガーにはない「不自然な光沢感」や「青色」を改めて見直し、より本物のバーガーに近いデザインを採用したとのこと。
誰でも一度は見たことのある、バーガーキングのロゴ。
ブランド名を中心に、ハンバーガー型に円形にかたどられたこのロゴは、いまやファーストフード業界のアイコン的存在となっています。
赤いロゴタイプを中心としたポップな雰囲気とカラフルな色合いは、とくに若者のあいだで人気を博しました。
バーガーキングに限らず、じつはファーストフードチェーンのほとんどのロゴは、赤か黄色で構成されています。これらの色は、消費者の食欲を掻き立てるとされているからです。
バーガーキングの場合、ここにハンバーガーのイラストを加えています。ハンバーグのような2列のテキストが、パンに挟まれたデザインです。
色構成はシンプルなため、印刷にもデジタルメディアにも対応しやすく、ロゴとして優秀であるといえるでしょう。
以下、要素ごとに分解して見てみましょう。
- 形:
ハンバーガーが店名をサンドしたような形- 色合い:
ファーストフードでは、食欲を促す赤や黄色などの使用が好まれます。鮮やかな色合いが、モダンな印象をより高めています- フォント:
バーガーキングのフォントはオリジナルのものです。すべて大文字で読みやすく、中央に分かりやすく配置されています。- インスピレーション:
バーガーキングの主力メニューである「ワッパーバーガー」からインスピレーションを受けていることが推測されます。ただし、現在のデザインはより若者向けにモダンにアップデートされたものになっています
シンプルなロゴのおかげか、現在では若者だけでなく、大人にも愛されるブランドに成長しました。
(執筆:Design your way 翻訳:Sugita Mariko 編集:じきるう、北村有)
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