【弁護士直伝】フリーランスが知らなきゃヤバい損害賠償リスク。事例と対処法をまとめました

【弁護士解説】フリーランスが知らなきゃヤバい損害賠償リスク。事例と対処法をまとめました

突然ですが、あなたは絶対に仕事でミスをしない自信、ありますか? ちなみに筆者は全然ありません! むしろケアレスミス大王なので、とくに仕事のときはダブルチェック、トリプルチェックを挟んでミス予防に努めています。

が、それでもやらかしてしまう可能性ってあるわけです。そして、「あー、やっちゃった」の一言で済まないのが、お仕事関係のミス。場合によってはクライアントや関係者から多額の損害賠償を請求されるリスクもあります。

こうしたリスクにフリーランスはどう対応したらよいのでしょうか。フリーランス関係の事件を多数手がける弁護士・河野先生に訊きました。

※本記事はGMOクリエイターズネットワーク株式会社の提供でお送りします

河野 冬樹(かわの ふゆき)
河野 冬樹(かわの ふゆき)

法律事務所アルシエン 弁護士。主に個人クリエイター向けにリーガルサービスを提供している。ミステリをこよなく愛する活字中毒者。(Twitter:@kawano_lawyer

聞き手:ぽな
聞き手:ぽな

こたつとお布団、コーヒーをこよなく愛するフリーライター。法学部出身のはずが、なぜか卒論のテーマは村上春樹であった。やれやれ。(Twitter:@ponapona_levi

数百万の賠償金、あなたは自腹で支払えますか?

ぽな:
いかにも物騒な見出しから始まりましたが……。私、しがない学生フリーランスですよ? 車も運転しないから交通事故を起こす可能性もないし。賠償金の支払いなんて他人事ですって。

河野:
うーん、本当にそうでしょうか?

ぽな:
と、いいますと?

河野:
ミスをしない人間なんて、この世にいないですからね。 入試や資格試験もそうでしょ。ちゃんと準備してきたはずなのに、後半になると疲れてきて……ミスが出る。

ぽな:
ううう……疲れていると、人間どんなアホな失敗をするかわからないってことですか。

河野:
そうです。悪気がなくても、仕事上のうっかりミスは起きます。そして、それが原因で他人や取引先に損害を与えてしまったら、当事者であるフリーランスには損害を賠償する責任が発生する可能性があるんですよ。

ぽな:
ええ!? 自分のミスの責任は取らないといけないかもしれないけど、さすがに金額が数百万、数千万ということはないのでは。1件数万の仕事ですよ。せいぜいギャラを返上して終わりじゃないですか?

河野:
いや、必ずしもそうとは限らないんですよ。通説や裁判所の見解によれば、損害とは、いまある財産と、本来手元にあるはずだった財産の差額のことだといわれています。つまり、フリーランスがやらかしたせいでクライアントが儲けられなかった分のお金や余計に出て行ったお金なんかも発生した損害に含まれるということです。

【具体例】
人気急上昇中のソシャゲでデザイナーの著作権侵害がわかってゲームごとお蔵入り→売れたと予想される売上に相当する金額などが損害になる

ぽな:
ま、まさか、この分のカネを我々に支払えと? こんなの下手したら数千万、数億の世界じゃないですか! 無理! 絶対払えない……!

フリーランスにはどんな損害賠償リスクがあるの?よくある具体例

河野:
ソシャゲの事例は比較的極端な例だと思いますが、そこまでいかなくてもフリーランスが損害賠償の請求を受けるケースは結構あります。

ぽな:
先生のお話を聞いたら、自分が当事者になる可能性も結構ありそうな気がしてきました。でも、まだ、いまいちイメージがつかないです。

河野:
そうですね。抽象的な話ばかりしても仕方ないので、具体例も交えながら見てみましょう!

具体例1. 納品物の品質問題(契約不適合)による損害賠償

河野:
まず、納品物の品質に問題があった場合です。仕様書で指定された仕様を明らかに満たしていないような場合が典型例ですね。

【具体例】

  • 納品したプログラムにバグがあった
  • 明らかに仕様書と違う内容の納品物が納品された
  • 納品したLive2Dモデルが動かない
  • デザインが他人の著作権を侵害していた

河野:
さっきのソシャゲで著作権侵害があった例なんてこれですね。あとは商品のパッケージデザインやイラストも怖いですよ……。下手すると、中身ごと廃棄することになりますからね。

ぽな:
まさに億単位……! いや、億で済むんですかね、これ……。あとは、実際に聞く話だと、「思っていたのと違う」という理由でやり直しさせられたり、ギャラを払ってもらえなかったりするケースもあるみたいですけど……。

河野:
それは、納品物そのものに欠陥があるというより、コミュニケーションの問題だと思うんですよね。だって、どんな納品物ができるかわからない段階で、クライアントの要望を100%叶える納品物を作るなんて無理じゃないですか。それを理由に損害賠償を請求されたら、払う前に弁護士に相談したほうがいいと思いますよ。

具体例2. 納期遅延や契約違反の行為による損害賠償

河野:
納期遅延や契約違反の行為が原因で損害賠償を請求されるケースもありますね。

【具体例】

  • フリーランスが納期に間に合わなかったせいでWebサイトの公開が遅れた
  • 守秘義務に違反して発売前の新商品の情報や売上の数字をSNSに書いてしまった

ぽな:
これは意外とよくあるかも……。

河野:
契約で決めたことをきちんと守らないとトラブルになります。ふだんのスケジュール管理やSNSの使い方にも気をつけましょう!

具体例3. 著作権・プライバシー侵害による損害賠償

河野:
著作権侵害をしてしまった場合や個人情報を外部に漏らしてしまった場合も賠償問題になりますね。

【具体例】

  • パソコンがウイルスに感染し、クライアントから預かっていた個人情報が流出してしまった
  • データの管理ミスが原因で他人の個人情報が外部に漏れてしまった
  • 他のクリエイターの著作権を侵害するような著作物を作ってしまった

河野:
最近話題になったトラブルだとVtuberの身バレがありましたね。取引先のフリーランスがデータ管理をミスして、あるVtuberの方の本名が流出してしまったんですよ……こうした身バレ問題って、とくに女性のクリエイターだと、それこそ身の危険を感じるような深刻な問題になりかねません。

ぽな:
そりゃそうですよ!ペンネームで活動している人の場合、本名バレしたくないってニーズは強いと思います。本名からいろいろ探られたら、普段の行動範囲まで特定されかねないですし。

河野:
あと、僕のところには著作権侵害もよく相談が来ますね。「著作権侵害するような納品物を作ってきた」ということでクライアントとの関係でも当然問題になりますが、もともとの作品を作った他のクリエイターや会社との関係でも問題になります。

具体例4. 仕事中の事故

河野:
仕事中の事故で物を壊してしまった場合や人にケガをさせてしまった場合も考えられます。カメラマンや取材ライターの方とかだと、このパターンもあるかもしれませんね。

【具体例】

  • 取材中にお店の物をうっかり壊してしまった
  • イベント出店作業中に他のスタッフにケガさせてしまった

ぽな:
お店の人やケガをさせてしまった人との関係で問題になるんですね。たしかに、うっかりの事故ってありえますよね。どんなに気をつけても100%予防するのは無理かも……。

損害賠償リスクを避けるための基本対策

ぽな:
いろいろ怖い事例が出てきましたが、こうした損害賠償のリスクを避けるためにはどうすればいいんでしょうか?

河野:
クライアントとの関係ではまず、契約書周りの確認と日頃のコミュニケーションが重要ですよね。あとは、万が一の事態に備えて、事業主向けの賠償責任保険に入っておくこと。これも重要だと思います。

対策1. 業務内容と責任範囲を明確にしておく

河野:
まず、契約書や発注書の内容をよく確認しましょう。そして、決められた業務内容以外の作業はやらない。サービスのつもりでよけいなことをすると、かえってトラブルの原因になります。たとえば、クライアントの物を無償で預かってあげるとかね。ぽなさんは、山菜おこわの話って聞いたことないですか(笑)?

ぽな:
へっ? さ、山菜おこわですか……!?

【山菜おこわ問題とは】
元質屋であるH氏が「場所が余っているからいいよ、いいよ」と某料亭の商品(※お土産用山菜おこわ)をタダで預かってあげていたところ、商品全部が何者かによって盗まれるという大惨事に見舞われた事件。料亭側は「この事件のせいで山菜おこわをデパートで扱ってもらえる計画がダメになった」と主張し、H氏に対して、デパート進出計画が駄目になったことについての損害賠償を求めた。元ネタは平成24年司法試験の試験問題。当時の受験生にトラウマを植え付けた伝説の難問として有名。

河野:
まあ、いまのは半分内輪ネタだけど、現実世界でも「親切が仇になるケース」ってあるんですよ。実際に僕が見たのは、親切心から無償で引き受けた作業でトラブルが発生して、フリーランス側にその責任が押し付けられたケースですね。

ぽな:
なにそれ、怖い……!

河野:
「契約内容にないことはやらない」って、トラブル防止には結構重要なんですよ。契約書で決められた業務内容以外のことはやらない、を徹底しましょう!あとは、あらかじめ責任の範囲をきちんと確認しておくことも大事です。契約書にサインしてから、「あれ?責任を負う範囲、広すぎじゃね?」となっても遅いですよ。

対策2.損害賠償に関する条項をよく確認する

河野:
契約書つながりでいうと、損害賠償に関する条項を確認しておくことも重要です。契約書によっては、フリーランスに不利な内容が盛り込まれていることがありますから。

ぽな:
あー……そういえば、「契約違反をしたら違約金100万円払え」みたいな条項は聞いたことがあります。

河野:
こういう条項があると、実際の損害より多額の賠償金を払わされることになりかねないですからね。課徴金をフリーランスが負担する内容になっていたりといった例もあります。

ぽな:
課徴金……って、なんか新聞で見たことあるような……違法な広告とかやってお役所に怒られたときに、ついでにペナルティとして払わせられるお金というか……?

河野:
イメージ的にはそんな感じですかね。で、課徴金って本来企業が違法な活動で得た利益を吐き出させるためのものなんですけどね。なぜかそれをフリーランスに負担させる内容になってる契約書がある(笑)。笑い事じゃないですけれど。

ぽな:
ひえええええ。

河野:
それ以外にも、フリーランスが必要以上に重い損害賠償責任を負うような内容の契約書ってあるんです。これまでも何度も言っていますが、契約書はきちんと読んでください。

対策3. 取引先と密なコミュニケーションをとる

河野:
取引先とコミュニケーションを取ることも重要です。先方の確認を取りながら作業を進めると、あとでトラブルになったときにも「あなたも確認したでしょ」と反論しやすいです。こまめな報告と連絡、そして相談。いわゆる報・連・相ですね。

ぽな:
なるほど……。

河野:
報・連・相をきちんとしておけば、必要以上に責任を押し付けられなくて済みますからね。あと、できれば、やりとりはメールで残しておきましょう……! 口頭でやりとりしていると、「言った」「言わない」でモメることになりかねません。

対策4. 損害賠償保険に加入しておく

河野:
損害賠償保険にも加入しておくといいですね。万が一のことがあっても、保険金でカバーできますから。

ぽな:
うーん、損害賠償保険ですか。誰かケガをさせたり、物を壊したりしたときに保険が支払われるやつですよね。もう入っていると思うなあ。火災保険に特約でつけたような気がするし、別に新しく入る必要なくないですか?

河野:
ぽなさんが言っているのは、個人賠償責任保険ですよね。あれは日常生活で起きる事故をカバーするものです。それとは別に、事業主向けの賠償責任保険があるんですよ。

ぽな:
あ……たしかに保険の書面をよく見たら、個人賠償責任保険って、お仕事関係で賠償を求められた場合には対応していないみたいですね。ってことは、これまでノーガードで仕事をしていたということ!?

河野:
保険には入っておいたほうがいいとは思いますよ。弁護士費用までカバーできるケースもありますからね。いまはフリーランス・個人事業主向けの賠償責任保険があるので、いろいろ見てみるといいんじゃないでしょうか。こういう保険って掛け金と補償内容のバランスが大切なんですけど、掛け金が数百円のものなら、ぽなさんのような副業フリーランスでも入りやすいと思います。

ぽな:
おお、数百円なら、わたしのような貧乏学生でも払えるかも……!

河野:
逆に、大きな仕事をする方なら多少掛け金が高くなっても、補償内容を充実させたほうがいいかもしれませんね。そのあたりはケースバイケースです。

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フリーナンス

万が一、損害賠償を請求された場合の対処法

ぽな:
もし損害賠償を請求されたらどうすればいいんですか。自分が悪いんだから、払わないといけないのはわかるんですけど……。

河野:
いや、必ずしもそうは限らないんですよ。「自分が悪いのかな」「落ち度もあったし」という負い目から、相手の言い分を全部受け入れてしまう……というのは、ありがちな心理状態ではある。あるんですが、相手の言うなりに支払うのはよくないこともあるんですよ。

ぽな:
ええっ、だって、自分がやらかしたわけですよね。速やかに謝って賠償金を支払って、というのは正しい対応だと思うんですけど……。

河野:
と思うかもしれませんが、そもそも相手の言い分が正しいとは限らないですからね。言いがかりに近い損害賠償の請求ってあるんですよ。金額にしたってそうです。相手が主張しているだけの損害が実際にあるかどうかなんてわからないでしょう。というわけで、相手の勢いに押されて、相手の言うなりになっちゃうのはダメです。実際、詐欺のようなケースもあるようですから。

対処法1. 初動が大切

河野:
損害賠償を請求されたら、まずは事実確認を。実際にお金を支払う前に、「相手の言い分に法的な根拠があるのか」を考えましょう。また、実際にマズいことが起きていて、このまま放置しておくと事態が悪化しそうであれば、損害の拡大を防ぐためにできる限りの対応をすることも必要になってきます。損害が大きくなれば、賠償額が跳ね上がる可能性がありますからね。

ぽな:
たしかに、大ごとになる前にできるだけのことをするって大事かもしれないですね。

河野:
あわせて、使えそうな保険があるかどうかも確認しておくといいでしょう。個人賠償責任保険が何かのサービスの付帯だったりすると存在を忘れやすいので(笑)。そして、保険といえば忘れちゃいけないのは、補償の範囲の確認ですよね。いくら保険に入っていても、すべての損害がカバーされるとは限らないので。保険金が支払われるケースかどうか、加入した保険の約款も合わせて確認しておくことをおすすめします。

ぽな:
約款って、なんか保険に入ったときについてくる説明書みたいなやつですよね。あれ、読むのがめんどくさいんですよねえ。字も小さいし。

河野:
それでも、読まないとわからないことってありますからね。保険が下りると思って安心していたのに、保険金を請求した後に「保険金の支払い対象外なので、お金は払えません」となったら困るでしょう?

ぽな:
それはものすごく困る……!めんどうだけど頑張って読むか……。

対処法2. 弁護士などの専門家に相談する

河野:
「相手の言うことに理由があるかもしれない」「そもそも払わないといけないケースなのかわからない」となったら、弁護士に相談しましょう。相手が無理筋の主張をしている可能性もありますし、根拠のある請求であっても第三者が入ることで、相手と話し合いがしやすくなる場合もありますからね。

ぽな:
弁護士を立てる、すなわち戦闘準備というイメージのある人も結構いると思うのですが……それでも、さっさとお願いした方がいいのでしょうか?

河野:
さっさと相談したほうがいいですね。こちらがやらかしている場合って、どうしても言い訳がましくなるでしょう。そうすると相手も怒っちゃう。だからこそ、第三者に話してもらった方が相手も素直に聞いてくれるということはあります。当事者同士で話し合おうとするとどうしても感情的になりますから。とくにチームを組んで仕事をしている場合など、関係者が多い場合は早めに弁護士を立てたほうがいいです。話が複雑になりやすいので。

ぽな:
なるほど。ちなみに、第三者を間に立てるのがいい、ということであれば、フリーランスの先輩などを代理人にして代わりに交渉してもらうのもありかなと思ったんですけど。経験豊富だったり法律に詳しかったりする人を。それって、ダメなんですか?

河野:
あのね、この手の交渉は原則弁護士以外の人に依頼したらダメなんですよ。とくに、相手が弁護士を立ててきた場合は、弁護士以外の人間とは交渉しないですからね。「お引き取りください」と言われて終わりです。

ぽな:
じゃあ、さっさと弁護士の先生にお願いした方が良さそうですね。ちなみに、実際相談するときってどんな準備をしていけばいいですか?

河野:
具体的なアドバイスをするためにも、必要な資料を持ってきてもらえるといいと思います。とはいえ、相談時間には限りがあります。事件に関係しそうな資料は持ってきてほしいんですが、さすがに段ボールいっぱいの資料を30分で見るのは無理です。資料のうち、相手の言い分がわかるような資料、相手の主張の根拠になるような資料はすぐ取り出せるようにしておいてもらえるとありがたいですね。

【具体例】

  • 相手からのメールをプリントアウトしたもの
  • 契約書・発注書
  • 仕事の資料のうち、相手が損害賠償の根拠にしていることにかかわりそうなもの

河野:
あとはそうですね、ちゃんと自分が何をやったのか、都合が悪いことも弁護士には正直に話してください。自分は悪くない、と言い訳したくなっちゃう気持ちはよく分かるんですけど、弁護士に隠し事をしても意味がないといいますか、本当のことを伝えてもらえないと正確なアドバイスができません。

フリーランスが損害賠償リスクを最小限に抑えるために

ぽな:
ここまでいろいろお話を伺ってきましたが、どうも損害賠償のリスクを完璧に回避するのは無理という気がしてきました。

河野:
「100%失敗しない」ということはありませんからね。もちろん契約前に契約書の内容を確認する、クライアントとのやりとりは書面・メールの形で残す、といった対策でリスクを軽減できる側面はあると思います。でも、事故が起きるときは起きるんですよ。

ぽな:
そうですよね。いままで大丈夫でも、明日大丈夫とは限らないし……。

河野:
そういう意味では、保険に入るってリスク対策としてはいいと思うんですよね。万が一損害賠償の問題が起きたときでも保険でカバーできると思えば、フリーランスも安心して仕事ができるでしょう。さらに、クライアントにも安心してもらえるでしょうし。フリーランスの方にとってメリットは大きいと思いますよ。

ぽな:
ええっと、「保険に入っていること」自体がフリーランスとしてのセールスポイントにもなるってことですか。

河野:
うん。だって、フリーランスの支払い能力なんて、クライアント側も期待していないと思うんですよ。それはクライアントにしてみたら、フリーランスのせいで損害が発生してもフリーランスから回収できないってことですからね。「もしものことがあっても、保険で払ってもらえる」ということであれば、クライアントも「この人となら安心して仕事できるな」と思えるでしょう?

ぽな:
正論すぎて、ぐうの音も出ない(笑)クライアントの立場から考えたら、そりゃそうだよね、としか言いようがないです。そうか、安心感……実際にお取引をするうえで、安心感は非常に大事ですよね。

河野:
ですよね。ということで、クライアントから信頼されるフリーランスになるためにも、日頃からリスク対策をしっかり行なっていきましょう。

フリーランス業で「まさか」は起きる!だからこそリスク対策が重要に

今回は、フリーランスが知っておくべき損害賠償リスクについて、河野先生に解説いただきました。損害賠償を巡るトラブルを防ぐためには、以下のような対策を取ることをおすすめします。

  • 契約書の内容を事前にしっかり確認し、業務範囲や責任範囲を明確にしておく
  • クライアントとのコミュニケーションを密にし、記録を残しておく
  • 万が一に備えて、適切な損害賠償保険に加入しておく

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フリーナンス

(執筆:ぽな 編集:泉知樹 協力:河野冬樹弁護士 イラスト:はこしろ)

【連載】フリーランスのための白熱法律教室

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