エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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みなさまこんにちは。フリーライターの少年Bです。
ライターのくせに「文章力には自信がない」と公言しているわたしですが、ありがたいことに定期的に書くお仕事をいただけています。それはたぶん、「書く仕事」の外に得意な分野を見つけたから。
仕事の範囲を広げて、「本業」以外のところで自分の得意を見つける思考法について。
これまでの連載では「営業や指名をいただくための考えかた」がメインだったのですが、今回は「仕事を紹介してもらうこと」について書いてみます。
たのしいことからふざけたことまで書くゆるゆるフリーライター。文章を書くのが得意ですが、食べることと寝ることはもっと得意です。(twitter:@raira21)
フリーランスで生きてる以上、どこからかお仕事をもらわなくてはいけません。それは営業であったり、直接のご指名だったり、誰かの紹介であったりするわけですよね。
そういえばむかし、「過去に積み重ねた実績や成果物=信用」で、「この人ならきっと大丈夫!といった未来に向けての期待=信頼」というのを聞いたことがあります。仕事を紹介してもらうために必要なのは、どっちでしょうか?
読み進める目線を止めて、ちょっとだけ考えてみていただけたらうれしいです。
……さて、どうでしょう。あなたの答えは出ましたか?
わたしが考えてるのは……どっちもです! はい、ずるくてすみません。
たとえば会社所属のサラリーマンが、上司から「チームの後輩を育てろ」と、はじめて教育担当を任されたとします。たとえメンバー教育の経験がなくても「これまでのやる気や姿勢」を「信頼」して、失敗してもいいからやってみろ!と少し大きな仕事を任せることはあるかもしれません。
でも、フリーランスに求められているのは「頼んだ仕事を完璧にこなしてくれること」です。
結果的にいただいた案件で自分が成長することはあっても、クライアントが「あなたを成長させてあげたいから」で仕事を発注してくれることは、ほとんどありませんよね。フリーランスって、自由もあるけど、責任もあります。誰も面倒は見てくれないんです。
なので仕事をいただくためには、過去の実績や、こういうジャンルのものが作れます!といった「信用」が必要です。
第3回で書いた「強みを足す」というのは、要するに「信用を増やす」ことに繋がるんですよね。個人のサイトだろうと、ブログだろうと、制作物を公開した実績はなによりの「信用」になります。
じゃあ「信用」だけでいいのかというと、そんなことはありません。
たとえばわたしは、仲のいいライターさんをウェブメディアに紹介することがあります。それはわたしが、このひとならいい記事書いてくれますよ!ってお墨付きを与えてるのと同義なわけですよね。つまり、相手とうまくやっていけるだろう、この人なら投げ出したりしないはずだ、という「信頼」も必須なんです。
「信用」と「信頼」の両方が大事って、そういうことなんです。
以前、あるライターさんがブログで「有名なサイトのライターになりたいなら、人柄だけでもよく見せておきましょう」と書いていました。生々しいなぁとも思いましたが、ほんとうにそうだなと思います。
たとえばフリーランスに限らず、仕事相手の愚痴をSNSで書いている人がいます。まじでこれ、やめたほうがいいです。なぜなら、その人と仕事をしている全員が「これ、わたしのこと……?」と疑心暗鬼になってしまうからです。
仕事の文句や暴露って、ハチの一刺しとおなじです。ここぞというときに、こちらに100%勝てる理がある状態で爆発させておかないと、「あー、あいつまたやってるわ」にしかならないんですよね。
当然、そういう「相手をいやな気分にさせるかもしれない人」にお仕事をお願いしようって思う人は……たぶん、あんまりいませんよね。いくら仕事ができて「信用」があったとしても、「信頼」をマイナス評価にしてしまっては意味がなくないですか。
ブランディングやキャラ付けをしなさいという気はないし、逆にポジティブなことばかり言ってる人も胡散くさいんですが、最低限、投稿を見た仕事相手が不安になったり、気分を害したりするようなことは言わないようにしたいもんです。
これ、いたって当たり前のことなんですけど、意外とそういう投稿を見る機会が多いんですよね。他人のふり見てなんとやら、ってやつです。もちろん、好きなものを好き!と言うのはいいんですが、きらいなものをわざわざきらい!と言う必要はないんですよね。
そういえば『ヤなことそっとミュート』というアイドルグループがいるんですが、いい名前だし、その精神で生きていきたいなぁ、なんて思っていたりします。
ここまで書いて、あらためて自分のTwitterを見直してみたんですが、先日「34歳、お仕事イヤイヤ期です。」とツイートしていました。おいこらお前、そういうとこやぞ。
34歳、お仕事イヤイヤ期です。
— 少年B (@raira21) March 1, 2020
過去の実績から生まれる「信用」と、この人ならきっと大丈夫!という未来への期待である「信頼」。
とくに誰かからお仕事を紹介してもらう場合、「信用」と「信頼」どっちもないとなかなかむずかしいような気がしています。
「信頼」を得るためにいい奴を演じろ!ってのはなんだか違う気がしますし、そう簡単にできることじゃないと思いますが、少なくとも表向きにマイナスのことを言わないだけでも、ちょっと変わってくる気がします。そしたらあとは、ひたすら「信用」という名の実績を積み上げていきましょう。
仕事だけではなかなか積み上がらないので、ちょっとずつでもなにかしら発信していくのが大事なんじゃないかなぁと思います。
ま、そうやって言うだけなら簡単なんですけどね。
【今回のTips!】
- 制作物のクオリティや実績は「信用」
- 人柄や期待感は「信頼」
- 「信用」と「信頼」はどっちも大事
- 「信用」は仕事以外でも積み重ねられる
- 「信頼」は発言ひとつでかんたんにマイナスになるので気を付けよう!
(執筆:少年B 編集:Kitamura Yu、Uchida Kazuyoshi イラスト:Uchida Kazuyoshi)
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