フリーランスってどんな働き方?【働き方の実例付きで解説】

FREELANCE

コロナ禍の影響や働き方改革によって、多様な働き方が広がっている今。

注目が集まっている働き方の一つに、「フリーランス」というものがあるのは、多くの人が知る通りでしょう。

今回の記事では、現役フリーランスの筆者が、フリーランスの働き方の基礎から特徴、実際の1日のスケジュールまでをご紹介します。

フリーランスは「職業」ではなく「働き方」

まずはじめに、 “フリーランス”という肩書きは、職業ではなくあくまで「働き方」を指します。そのため、フリーランスという職種があるわけではなく、「フリーランス(働き方)のライター(職業)」といった形で名乗るのが一般的です。

一般社団法人フリーランス協会では、フリーランスの定義を『特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人』としています。

フリーランスとして活動する人の多い職種には、以下のようなものが挙げられます。

  • エンジニア
  • デザイナー
  • ライター/編集者
  • 翻訳家
  • Webマーケター
  • コンサルタント
  • 作家
  • カメラマン
  • 美容師
  • エステティシャン
  • ジムインストラクター
  • 軽貨物ドライバー など

最近はWeb上で案件を見つけられるサービスも増えており、上記のような幅広い職種でフリーランスの働き方が広がっています。

また、“フリーランス”とよく混同されがちな“個人事業主”という呼び方は、開業届を出すことで認められる税法上の区分です。

そのため、フリーランスと名乗りながらも、税法上の区分は個人事業主として活動するケースが多いことはおさえておきましょう。

【ポジティブ編】フリーランスの働き方の特徴

フリーランスの働き方を選択すると、実際どのような働き方になるのでしょうか。

まずは会社員と比較した、フリーランスの働き方におけるポジティブな特徴を5つ紹介しましょう。

  1. 自分で受ける仕事を決められる
  2. 働く場所や時間を自由に決められる
  3. 収入アップを見込める
  4. 子どもがいる女性もキャリアを積める
  5. 余計なストレスから解放されることもある

特徴1. 自分で受ける仕事を決められる

フリーランスになると、自分で仕事相手や、受ける仕事内容を選ぶことが可能です。

会社や上司からやるべきことを指定される訳ではないため、自分のやってみたい分野や、得意とする分野の仕事に集中してキャリアを積むこともできます。

また仮にあまり合わないクライアントがいたとしても、契約時期が満了したら次の契約を結ばなければいいだけの話です。自分の判断に基づいて、ストレスが少ない状態で仕事をできるのは、フリーランスの働き方の魅力です。

特徴2. 働く場所や時間を自由に決められる

フリーランスは基本的に、出社日や働く場所、スケジュール、休みなどは決められていないため、会社員よりも自由度の高い働き方が可能です。

時間や場所に拘束されず、夜型の人は夜にがっつり働いたり、旅をしながら働いたり……といったことが可能なのは大きなメリットだと言えます。

▲出典:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」

上の円グラフは、2020年に内閣官房日本経済再生総合事務局が実施した「フリーランス実態調査」における「フリーランスの就業時間・就業日数」をまとめたものです。

1日あたりの就業時間としては、2時間以上〜8時間未満の回答が多く、1月あたりの就業日数としては、5日以内(23.5%)が一番多い数値となっています。

しかし、図を見てもわかる通り、就業時間・日数はフリーランスによってさまざまです。一人のフリーランスでも、日や月によって稼働量がまったく違うこともあるでしょう。

それぞれ自分のライフスタイルやスケジュールに合わせて仕事量を調整できるのも、フリーランスの働き方の特徴です。

特徴3. 収入アップを見込める

会社員として働いていると、成果を上げても、直接給与に反映されないこともしばしばあるでしょう。

一方、フリーランスとして独立すると収入の上限はなく、自分の頑張りによっていくらでも収入を伸ばせます。

スキルや実績によっては月50万円、月100万円といった額を稼ぐことも夢ではありません。

また、契約による縛りがなければ、いくつかの大型案件を掛け持ちすることもできます。自分の頑張り次第で大きく収入アップを見込めるのは、フリーランスのメリットです。

特徴4. 自分のライフスタイルと合わせたキャリアを積める

子育てや介護、病気といった事情がある人も、フリーランスという働き方を通してキャリアをキープすることが可能です。

たとえば子育てをしているときには、保育園の送り迎えや行事、子どもの体調不良……といったイレギュラーな出来事が発生することも少なくありません。

フリーランスの場合は在宅ワークの選択肢も多く、働く時間や場所を自由に調整することができます。

そのため、子どもの世話をする必要がない日中や夜間に時間の融通をつけて稼働したり、スキマ時間にコツコツと仕事を進めたりと、自分のライフスタイルと合わせた働き方をすることも可能です。

特徴5. 余計なストレスから解放されることもある

フリーランスになることで、満員電車や人間関係のいざこざ、月曜日の朝の憂鬱感……といった、会社員特有のストレスから解放されることがあります。

会社員である事に起因する大きなストレスがあれば、フリーランスとして独立することで、精神的に楽になれる人もいるでしょう。

しかし、すべてのストレスがなくなるわけではなく、「不安定な収入」や「契約関連でのトラブル」「スキルの伸び悩み」といった、フリーランス特有の悩みが生まれることもあり得ます。

【ネガティブ編】フリーランスの働き方の特徴

ここまでは、フリーランスの働き方におけるポジティブな特徴を見てきました。しかし、もちろん悪い面もあります。

次に、フリーランスの働き方におけるネガティブな特徴を5つ紹介します。

特徴1. 成果物に責任を負わなければいけない

フリーランスになりクライアントと業務契約を結ぶと、自分の成果物にしっかりと責任を持つ必要があります。

クライアントとの契約はあくまで、「その分野のプロとしてのスキルがある」ことを前提にしたもの。最悪の場合、成果物に欠陥があったことで、損害賠償を請求されるケースもあります。

会社員の場合は会社がある程度の責任を取ってくれますが、フリーランスはそうではありません。

ただ最近は損害賠償など、さまざまなトラブルによる損害を補償してくれるフリーランス向けのサービスも出てきています。不安がある方は利用してみるのもおすすめです。

特徴2. 収入が不安定で、不安を感じやすい

フリーランスは契約の性質上、月によって収入が変動することが多くあります。

短い期間の契約が多いと、安定的に稼ぐことができず、数か月後の収入を心配する事態になることも。

フリーランスは自分で支払うべき経費や税金も多く、会社員のような昇給やボーナスもありません。そのため、独立後に「思ったより年収が少ない……」と思うこともあるかもしれません。

収入が不安定なことに不安を感じやすい人は、安定した給料が保証されている会社員のほうが向いているかもしれません。

特徴3. 正社員よりも不利な立場になることもある

働き方は正社員と同じなのに、業務委託契約を結んで働いているフリーランスは弱い立場に置かれているのではないか、という指摘もあります。

実際、政府がおこなった『フリーランス実態調査』によると、フリーランスの約4割が取引先と何かしらのトラブルを経験したと回答しています。

契約を一方的に解除されたり、報酬の支払が遅れたり……といったトラブルや、最低賃金を下回る労働、過重労働など、不利な状態で働いているフリーランスがいるのは大きな問題でしょう。

一方、2023年4月には国会で「フリーランス新法」が成立しているため、今後の待遇改善に注目です。

特徴4. 福利厚生がない

フリーランスとして働いていると、会社員のような健康保険や厚生年金の折半、家賃補助や健康診断……といった福利厚生の恩恵を受けられません。

産休や育休といった制度もないため、ライフステージに合わせて貯蓄をしておく必要があるのはデメリットと言えるでしょう。

しかし、フリーランスが利用できる、健康診断やスキルアップのプログラム、レジャー施設の優待などを含む福利厚生サービスも増えているため、興味があれば利用をおすすめします。

特徴5. 確定申告をしなければいけない

フリーランスは原則として、自分で確定申告をする必要があります。

確定申告とは、1年間(1月1日~12月31日)の所得から所得税額を計算し、税務署に申告する制度のこと。正しく申告をおこなわないと、気づかないうちに脱税してしまうリスクがあります。

フリーランスになると確定申告のために、日々の収入・経費をこまめに整理したり、書類を作成したりといった経理作業も自分でおこなわなければいけません。

フリーランスの働き方の種類

ここまでは、フリーランスの働き方の特徴を見てきましたが、実際にフリーランスは、どのような形態で仕事をしているのでしょうか。

フリーランスの働き方の種類は、収入元によって2つに分けることができます。

1. 業務委託契約でクライアントと仕事をする

フリーランスの働き方として一番メジャーなのが、案件ごとにクライアントと「業務委託契約」というものを結び、仕事を請け負う働き方です。

大きく分けて、成果物に対して報酬が発生する「請負契約」と、労働に対して報酬が発生する「委任/準委任契約」の2種類があり、契約書に双方が合意することで契約が締結します。

Workship』などのフリーランス向けの案件検索プラットフォームでは、サービス内で契約書を締結できるものも多くあるため、契約に不安がある人はこういったサービスを利用するのもおすすめです。

2. 自分で事業をおこなう

ブログ運営や動画・ライブ配信、占い、アプリの開発・販売……など、クライアント企業ではなくお客さんを直接クライアントにすることで、収入を得る働き方もあります。

しかし、動画配信をおこなうYouTuberを例にとった場合も、商品のPRなどでクライアントがいるケースもあるため、必ずしも2つの働き方が分けられるものではないとも言えるでしょう。

【実例】ある1日のフリーランスの働き方

次に、新卒3年目で独立し現在フリーランスのライター/編集者として活動している筆者の「ある1日のタイムスケジュール」を紹介していきます。

【9:30】 起床

たっぷり眠るのが趣味なので、2度寝を楽しみつつ9時半に完全起床します。

【10:00-10:30】モーニング&連絡対応

コ⚪︎ダ珈琲のモーニングで、コーヒーを飲みながら一日がスタート。

トーストをかじりつつ、現在やり取りがある計5クライアントからのメールチェックや返信対応をして、ひと段落したら帰宅します。

10:30-13:00】クライアントAの記事執筆

朝の時間は私にとってゴールデンタイム。

比較的頭が冴えているこの時間を有効活用して、重要度の高い仕事を終わらせるのが日課です。

この日は、締め切りの近かったクライアントAの取材記事を一気に書きあげていきます。執筆に集中していて気づいたらお昼時を過ぎていたので、一旦休憩に入ります。

【13:00-14:30】お昼休憩&街の散歩

お昼には少し家を出て、ショッピングをしたり、お昼ご飯を買ったりしてリフレッシュ。

街を歩いていると、記事にまつわる良いアイデアが出てくることもあるので、この時間は自分にとってとても重要です。

【14:30-19:00】クライアントBの記事編集

この日の昼過ぎは、クライアントBの準委任稼働を進めました。

午前中におこなったクライアントAの取材記事とはテーマやテイストがまったく異なる記事を編集しているため、気持ちを切り替えて働くことができます。

いろいろな仕事に携われるのは、フリーランスの利点の一つですよね。

30分の休憩を挟みつつ、計3時間働いたら今日のお仕事タイムは終了です! 最後に連絡の漏れがないかどうかを確認して、1日を締めます。

【19:00-20:00】夕飯準備&夕飯

昼の時間に買っておいた食材を活用して、自炊&夕飯の時間です。

【20:00-24:00】自由時間

夜は基本的にオフの時間にしています。

ただ私の場合、意外とお風呂上がりの時間も頭が冴えるので、昼にあまり稼働していなかったり、締め切りが近い案件があったりすれば、夜に2-3時間稼働して仕事を片付けることもあります。

【24:00頃】 就寝

ついつい余暇の時間が長くなり、大体いつも24時〜26時頃に眠りにつきます。フリーランスには決まった起床時間がないため、よく夜更かししてしまうのが悩みでもあります……。

フリーランスとして自由に働くなら『Workship』

今回は、フリーランスの働き方について、その特徴や種類をご紹介しました。

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▲出典:Workship

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さらに、トラブル相談窓口や会員制優待サービスの無料付帯など、安心して働ける仕組みがあるのも嬉しいポイント。

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(漫画:野風真雪 編集:北村有)

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