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【漫画】クライアントからの依頼を“断る”方法

フリーランスの「仕事の断り方」教えます
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フリーランスデザイナーの松倉ナオさんがベテランフリーランスのゲンキさんに「案件の断り方」について尋ねるシーンです。ナオさんは、断りにくくて不本意な案件も引き受けてしまうことが多いと悩んでいます。 ゲンキさんは、断るのは簡単だとし、「料金が安すぎるからお断りします」や「スケジュールが合わないので今回は辞退します」と具体的なフレーズを提案します。そして、「NO!」と強調し、断ることの重要性を力説します。 しかし、ナオさんは、お金をもらう側が断るのは偉そうに見え、印象が悪くなって次の仕事が来なくなるのではと心配します。ゲンキさんはナオさんの心配を理解しつつ、なんで断りづらいのかを確認し、対話を通じてナオさんの不安を解消しようとします。

フリーランスとしての案件の断り方についてゲンキさんがさらに詳しく説明しています。ゲンキさんは、ナオさんの「お金をもらう側だから立場が弱い」という認識が間違っていると指摘します。フリーランス側も価値を提供しているので、関係は対等だと説明します。 ナオさんはこれに納得しつつも、断った結果、相手が感情を害して次の仕事が来なくなるのではと心配します。ゲンキさんは、正当な理由があれば問題ないことを確認し、クライアントも理解してくれるはずだと説得します。 しかし、ゲンキさんも断ったことで取引が無くなるケースがあることを認めますが、それはフリーランスが「便利さ」だけで評価されている場合だと言います。本当に重要なのは、断っても再び依頼をもらえるような信頼関係を築くことだと強調します。ナオさんはこの説明を聞いて、納得しつつも耳が痛いと感じています。

ゲンキさんはクライアントを分散させることの重要性を強調します。一社に依存すると無茶な依頼も断りづらくなるが、複数のクライアントがいればリスク分散でき、断りやすくなると説明します。これに対し、ナオさんは自分が今その状況にあることに気づきます。 次に、ナオさんは依頼内容を見て即座に断るべきか判断するのが苦手であることを打ち明け、良い方法がないかを尋ねます。ゲンキさんは、自分が駆け出しの頃に作っていた基準を紹介します。それは、提示された金額で生活費を稼げる案件かどうかで判断するというものです。 ゲンキさんは、月20日働いて売上30万円を目標とし、1日あたり15,000円を基準にしていたことを説明します。この基準に満たない案件は断ると決めていたと話し、ナオさんも納得します。 最後に、ゲンキさんは判断基準を作ることでクライアントとのヒアリングが具体的になり、お互いにメリットが多く、信頼もされやすくなると強調します。ナオさんはこのアドバイスに納得し、耳が痛いと感じながらも理解を深めています。

ゲンキさんはまず、基準よりも安い金額で依頼を受けることは、適正な金額で依頼してくれている他のクライアントに対して失礼であると指摘します。この説明を受けてナオさんは、「そっか!確かにそれって不平等ですもんね!」と納得します。 次にゲンキさんは、適正な金額で依頼してくれないクライアントにどう対応するかを考えたとき、「そんな場合はまだ見ぬ良客への誠実対応だと思って断ろう!」と提案します。ナオさんはこれを聞いて「わ…なんかロマンチック!」と感動します。 ナオさんは、自分を必要としている潜在顧客のためにも「断ること」が失礼だという認識を変える必要があると気づきます。ゲンキさんは、「ビジネスも人間関係も同じ!悪い関係を断たなければ新しい関係も生まれないんだ!」と強調します。 最終的に、ゲンキさんは「イエスとノーをはっきり言えるフリーランスは強いぞ!」と力強く言い、「断るべき時は毅然と断って可能性をゲットだ!」と締めくくります。ナオさんもこれに同意し、「断ろう!安い仕事と短納期!!」と一緒に叫びます。

こんにちは! 高田ゲンキです。

今回は、フリーランスの「仕事の断り方」について描きました。

駆け出しのころは、誰しも案件を増やすための努力をするものです。しかし、その努力が実って仕事が増えてくると、今度は「案件は来るものの、必ずしも条件が良いものばかりではない」「仕事が多すぎて全ての依頼を受けられない」という次なる問題に直面します。そこで必要になるのが「断る力」です。

この「仕事を断る」という行為、実は多くの人が苦手意識を強く持っています。理由は、「せっかく依頼してくれたのに断るのは失礼……」とか「一度断ってしまうと次回から依頼してもらえないのではないか……」など、不安や強迫観念が原因となることがほとんどです。

「無理をしてでもたくさん働いてたくさん稼ぎたい!」とか「限界以上の負荷を自分にかけてスキルアップしたい!」というポジティブな理由であれば話は別ですが(僕は割とそういうタイプです)、ネガティブな理由で断りにくいとしたら、そこは自分の意識を変えて毅然と断れるようにしましょう。

フリーランスとして働くうえで何より重要なのは、自分の限られたリソースを最大限効率的に使って、クライアントにより良い価値を提供することです。そのためにはしっかりと基準を設けて、取引先が自分を正当に評価してくれているかどうかはしっかり線引きをし、良客の満足度をより高めるべきです。

さて、そうした断るためのマインドセットについては漫画の中で描きましたが、「では、具体的にはどう断ればいいの?」という方のために、僕が案件を辞退する際に送るメール文面サンプルをご紹介します。ぜひこちらをアレンジして使ってみてくださいね。

〇〇様

お世話になっております。(自分の名前)です。

新規案件のご相談、ありがとうございました。
ご提示いただきました条件を確認させていただきましたが、
金額が当方の相場を大きく下回っておりますので、今回は辞退させていただきます。

なお、通常は同等の成果物のご提供は000,000円より承っておりますので、
今後そうした予算感での案件がございましたら、また是非ご相談いただければ幸いです。

それでは、今後ともよろしくお願い致します。

いかがでしょうか。あっさりすぎる印象を持たれるかもしれませんが、漫画でも説明したとおり、スケジュールや金額の条件が合わない案件を辞退することは、ビジネスにおいてはごく普通のことです。「申し訳ありません」とか「残念ですが」などの感情的な表現は入れずに、あえて事務的かつ簡潔に伝えるのが僕のスタイルです。

もちろん、このへんは相手との関係性によっても変わる部分なので、正解はひとつではありません。あくまで僕の例として、参考にしてください。

もし漫画で取り上げてほしいフリーランスのお悩みがありましたら、編集部僕のX(旧Twitter)にお寄せください。面白い質問がありましたら、漫画で回答いたします!

(漫画:高田ゲンキ 編集:じきるう)

【漫画】高田ゲンキのフリーランス・ファイル

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