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【漫画】ブラックなクライアントを回避する方法

フリーランスが生き残るための「直感力」
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松倉ナオ: ゲンキさん...私どうやらブラックなクライアントに当たっちゃったみたいなんです... ゲンキ: な...なんてブラックなんだ!!! 松倉ナオ: まず態度が高圧的で、案件進行中に何度も仕様変更されて値下げ要求された上に、支払いも遅れているんです...! ゲンキ: そういうブラックなクライアントって... ゲンキ: 事前に察知して回避する方法は無いんですよねぇ... 松倉ナオ: いや... ゲンキ: あるにはある!! 松倉ナオ: えっ!? ゲンキ: ブラック案件を回避する秘訣は...自分の直感を信じることだ! 松倉ナオ: 直感って... 松倉ナオ: ちょっと雑じゃないですか? ゲンキ: そんなことない! ゲンキ: なぜかイヤな予感がする案件ってない? 松倉ナオ: え...? ゲンキ: 例えば一見高単価で華やかな案件だけど... ゲンキ: なぜかイヤな予感がする案件ってない? 松倉ナオ: ? 松倉ナオ: ? ゲンキ: 僕の経験を話すと...

ゲンキ: フリーランス3年目の年、当時の僕にとっては大きな書籍イラストの依頼が来たんだ クライアント: 書籍のカバーと本文イラストを担当していただけますか? ナレーション: 2007年/30歳(フリーランス3年目) ゲンキ: 是非! ゲンキ: しかし送られてきた企画書を読んだ僕はこう思った ゲンキ: この書籍のテーマであるネットビジネスの構造って何か破綻してないか?持続不可能じゃないか? ゲンキ: 俺みたいな素人は想像し得ない見通しがあるに違いない!悪い予感は的中し… クライアント: すみません。サービスの終了が急速決定し、それに伴い書籍の企画も中止となりました... ゲンキ: やっぱり! ゲンキ: 制作半分以上進んでたのに… ゲンキ: そっからもうこんなこともあったよ ゲンキ: はじめまして。是非うちのメディアで漫画を連載しませんか。来週打ち合わせをしたいので我が社にお越しください。 ナレーション: 2016年/39歳(フリーランス12年目) ゲンキ: うぉぉ…やった! ゲンキ: 僕が漫画活動も頑張り始めた2015年某有名メディアから漫画連載のオファーが来ただ ゲンキ: が…頑張ります! ナレーション: 違和感を感じつつもやりたかったメディアだったので連載をスタートしたのだが… ゲンキ: あれ…?なんかすごく横柄? 編集長: あー…で連載していくならこのぐらいのアクセス数は取るようにやってもらって…あ、もちろんそうしてくれなくてもいいんす… ゲンキ: しかし打ち合わせに行くとメールくれた編集長の態度が何かおかしい気がした

ナレーション: 結局その編集部からはパワハラを受けたり、数ヶ月ひどい苦痛を受けることになるんだ 編集部: おまえの漫画は、もういらねえぞ! ゲンキ: うぅぅ... ナレーション: この時すでに「つよつよフリーランス」だった僕は無駄な時間を返り討ちにしてやりましたけど ゲンキ: 漫画は最高だぜー! 松倉ナオ: た...たしかに! ゲンキ: こういう失敗に共通する点は初動で直感的に違和感を感じているのに報酬や知名度などに目がくらんで突き進んでしまったという点なんだ ゲンキ: 言われてみれば私の場合もクライアントの依頼内容が曖昧だったり、契約内容の確認をスルーされたり... 松倉ナオ: あれ?って思うことあったけど気にしないようにしてました... ゲンキ: でもそれを渦中になりながら気づくのって難しいですよね...何か良い方法ってないですか? ゲンキ: それ...私めちゃくちゃ苦手なんですよ... ゲンキ: 性悪説! 松倉ナオ: 性悪説? ゲンキ: 「人の本性は悪である」という考え方。対義語は性善説。 ゲンキ: 個人的な意見だけど、ビジネスにおいては原則として性悪説で物事を判断するのがおすすめだよ 松倉ナオ: でもビジネスは競争が前提だから「全員良い人」なんて絶対にあり得ない ゲンキ: うん、特に日本人は性善説な人が多いよね ナレーション: だから普段は性善説な人もビジネスでは性悪説的な視点を持つことをおすすめする!

ナレーション: 特に女性の場合はセクハラの被害に遭うケースもあるので最初はまず疑うくらいの感覚でちょうどいい! ナレーション: 中には本当に悪質な人もいて、他人の性善説に付け込んで儲けようとする人もいる。 ナレーション: 恐れずにどんどんビジネス経験を重ねていけば違和感を感じた時に勇気を持って拒否する力が身につくんじゃないかな! 松倉ナオ: たしかに!そうですね! 松倉ナオ: あ…でももうひとつ悩みがありまして… 松倉ナオ: 合わない案件だとしても断りづらかったり断り方が分からなくて結局ズルズル引き受けちゃうんです… ゲンキ: 案件の断り方のコツってあるんですか? ゲンキ: そっか…たしかに見極める力と断る力はまた別だよね ゲンキ: むしろ見極められるのに断れないってのが一番つらい状況かもしれない ゲンキ: よし!では次回は依頼を断る方法について説明しよう! 松倉ナオ: わー!お願いします! ゲンキ: どうぞお楽しみに! ナレーション: ★待て、次回!

こんにちは! 高田ゲンキです。

今回は、フリーランスに求められる“直感力”についてでした。

直感というと非科学的でスピリチュアルな感じがするかもしれませんが、僕の考えはちょっと違っていて、「直感=子どもの頃からいろいろな経験や人間関係を通して得た感覚の積み重ね」だと思っています。初めて行く場所や初めて会う人に対して、なんとなく良い感じがしたり、逆に嫌な感じがするのは、その感覚が過去の経験と無意識に照らし合わせて生まれるからです。そして、意外とその直感は当たっていることが多いのです。

これはビジネスでも同じで、特にフリーランスとして自分が窓口になり、自分の感性を活かして仕事をする場合、直感を研ぎ澄まして心の声に耳を傾けることがとても重要です。そうすることで良い関係を築きやすくなり、結果的に良い案件を引き寄せることができます。逆に、直感を無視して無理をすると、悪循環に陥りやすく、心身を病んでしまいます。

また性善説で善良な人ほど「他人を疑うのは良くない」と思いがちで、自分の直感を無視してしまい、なし崩し的に案件を受け続けてしまうことが多いです。その結果、大きなダメージを負うことに。なので、せめてビジネスでは、性悪説な視点を持ちつつ、自分を守ることが大切だと思います。

ただ「そうは言っても、なかなか毅然と断れない」という人も多いですよね。そんな方のために、次回は「フリーランスの案件の断り方」について説明したいと思います。お楽しみに!

もし漫画で取り上げてほしいフリーランスのお悩みがありましたら、編集部僕のX(旧Twitter)にお寄せください。面白い質問がありましたら、漫画で回答いたします!

(漫画:高田ゲンキ 編集:じきるう)

【漫画】高田ゲンキのフリーランス・ファイル

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