できないことが多いADHDフリーランス、自己肯定感を上げるには?

ADHDフリーランス

こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。

これはADHDあるあるだと思うのですが、苦手なことや、できないことが多いがゆえに、「なんで自分は当たり前のことができないんだろう……」と自己肯定感を下げてしまいがちです。

うっかり忘れものをすることも、遅刻をすることも「自分が不注意だからできないのだ」と思ってしまうので、ポンコツな自分に嫌気が差してしまうんですね……。

そこで今回は、ADHDフリーランスが自己肯定感を高めるためにできることをお伝えしたいと思います!

ゆぴ
ゆぴ

永遠の17歳のフリーライター。強度のADHDなのに家族も親友もADHDだったので、診断されるまでは「ちょっとヤバいドジっ子」程度だと思っていた。(Twitter:@milkprincess17

「理解ある人」とだけ仕事をする

冷静に思い返してみたんですが、わたしたちがこれまで生きてこれたのは、まわりの人たちの協力あってこそだと思うんですよ。

「そろそろ出ないと間に合わないよ!」「傘持った?」「明日は何時に家出るの?」とリマインドしてくれる両親、遅刻しても「ぷらぷらしてたから大丈夫だよ」「そうだろうと思って15分早めの時間教えといたよ☆」と笑って許してくれる友人……。

まわりの人なくして、わたしたちはこの世界で健やかに生きることはできなかったはず。だからこそ、仕事でも自分の特性に理解ある人と一緒に組めればこれ以上のことはありません。

わたしの場合は、「締め切りギリギリになる癖があるので、余裕を持ったスケジュールを教えてもらえるとありがたいです」「朝が苦手なので打ち合わせは午後にしてください」と正直に伝えるようにしています。

ADHDフリーランス

▲締め切りを伸ばしまくるわたしと天使のような編集さん

自己中に見えるかもしれませんが、フリーランスの素晴らしいところは、一緒に働く相手を選べること。「締め切り厳守!」な人と働いても、双方が辛い思いをするだけなので、できるだけ理解ある人と働くことで気持ちよくお仕事ができるはずです。

自分の特性を伝えたうえで、「それでも一緒に仕事がしたい」と思ってくれるような人に出会えたら、めちゃくちゃ大切にしましょう!

自分が不得意な時間に予定を入れない

以前、先輩フリーランスが「朝に予定を入れなくしたら、目覚ましをかける必要性がなくなった」と言っていて、「そ、それだ!!!!」と目から鱗が落ちたことがあります。

わたしは早起きが苦手ですが、さすがに仕事ならちゃんと起きられるだろう……と朝9時に予定を入れて大変な思いをしたことが多々あります。何度タクシーを飛ばしたかわかりません。

そこで、いっそ開き直って人に会う予定はすべて午後に入れるようにしてみました。午前中は睡眠に当てるか、運良く起きられたら自分の業務に当てることにして、「外出の予定は12時以降!」と決めたのです。

手帳

▲基本的にはピンクのライン以降に予定を入れるようにしています

すると、無理をして起きることも減り、寝ぼけた頭で仕事をすることもなくなりました。自分がパフォーマンスを発揮できない時間に仕事を入れても、スムーズに仕事は進みません。

それならば、不得意な時間は潔く寝て、自分の得意な時間にバリバリ働いたほうが自分のためだし、相手のためでもあります。

「これは自分を甘やかすためじゃない、みんなのためなんだ!」と正当化して、得意な時間に働くようにしましょう。ちなみに、無理矢理正当化していくのも自己肯定感を下げないコツです。

仕事の領域を「できること」だけに絞り、「できないこと」は誰かに頼む

以前、Webデザインの勉強をしていたときに、デザインは楽しく取り組めたものの、コーディングのところで盛大につまずき、「ダメだ、わたしはWebデザイナーにはなれない!」と挫折したことがあります。

しかし、まわりのWebデザイナーに話を聞いてみると、デザインは自分で行い、コーディングは外注しているというパターンが多いそうです。

わたしにしてみれば、面倒なコーディングだけを担ってくれる神様なんてこの世に存在するんか?と思ってしまうのですが、驚くべきことに「コーディングしかしたくない!」という人は意外とたくさんいるそうなんです。

であれば、苦手なことを克服するよりも、自分が得意なことに全力集中して、苦手なことは得意な誰かにお願いしたほうがお互いにハッピーなはず!

実際、ライターのなかでも「書き起こし」業務を外注している人もいますし、わたしも苦手な経費精算や請求書作成は友だちにお願いしています。

「できないこと」は人の力を借り、「できること」で価値を提供する。それでいいと思います。

「できたこと」「褒められたこと」をストックする

手帳

自己肯定感が下がっているときは、悪いことばかり考えてしまいがち。

そんなとき、やってほしいことがふたつあります。ひとつは、「3 good things」という、1日のなかで起きた「良かったこと」を振り返るワーク。

わたしは手帳のウィークリーページの下のほうに毎日書くようにしています。これが習慣づくと、「小さな幸せ探し」がとっても上手になるんですよ……!

「何もなかった日だと思ったけど、こんなに良いことがあったんだな」と救われる気持ちになるのでぜひやってみてほしいです。

 

ふたつめは、自分に向けられたポジティブな言葉や、褒め言葉をスクショしてフォルダを作ること。わたしは「上がれ自己肯定感」というフォルダをスマホの写真アルバムのなかに作って、落ち込んだときに見るようにしています。

過去に褒められたことはたくさんあるはずなのに、落ち込んだときはなぜかひとつも思い出せなくなるんですよね……。だからこそ、過去にかけられた言葉のチカラを借りて、自分を奮い立たせるのです! ポジティブな気持ちになれるので、とてもオススメなライフハックです。

まとめ

どんなに自己肯定感が高い人でもやっぱり仕事でミスをしたり、自分のせいで誰かに迷惑をかけるようなことが起きたりすると、どうしても落ち込んでしまうもの。

そしてわたしたちADHDは「やっちまった!」事件が多発するのが日常でもあるので、できるだけアップダウンせずに冷静に対処できるようにするためにも、予防線を張りまくることと、自分で自分をチアアップする術は持っておきたいですね。

「できること」にフォーカスして、「できないこと」はやらない。そんなふうに生きられたら、すごく気楽だよ〜!

……というわけで、いつも支えてくれる皆さま、本当にありがとうございます。引き続き「できること」で尽力していくのでよろしくお願いいたします!

(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:少年B)

【連載】健康で文化的なADHDフリーランスのお仕事ハック

フリーランス3年目による、フリーランスのリアル

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