月報を書き続けて4年。フリーランスに伝えたい「振り返り」の大切さ

こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。

2024年でフリーランス5年目を迎えるわけですが、独立当初から毎月やっていることがあります。それが、月報を書いて毎月の活動を振り返ることです。

月報

▲最初は週報だったけど、普通に滞ったので月報になりました

最初は、「フリーランスとして生きるには勇気がいるから、応援してくれる味方がほしい」という想いから始めました。

しかし、月報は気付けばわたしのフリーランスライフに欠かせなくなり、いまでは全フリーランスに勧めたい習慣だと思っています。

そこで今回は、フリーランスにとって大切な「振り返り」の話と、わたしが書いている月報の中身をシェアしたいと思います!

いしかわゆき(ゆぴ)
いしかわゆき(ゆぴ)

ゆるふわマインドを届けるライター・作家。遅刻・記憶喪失・破壊が日常のADHD。生きづらい世の中をいい感じに泳ぎたい。自著『書く習慣』『聞く習慣』『ポンコツなわたしで、生きていく。』(X:@milkprincess17

フリーランスに振り返りが大事な理由

まずは、振り返りの大切さについて説明させてください。

理由1. 自分の現在地を確認しながら、未来に向かえる

フリーランスは、目指す方向を自由に決められます。でも自由だからこそ、今の自分が何をやっているのか、未来の自分はどうするべきかがわからなくなるときがあります。

とくに独立初期は「何のためにフリーランスになったんだっけ……?」と混乱することも。

そんなときに、振り返りを行う習慣があれば、過去にあった出来事や仕事を思い出していく作業が発生します。結果、目的からズレていることに気付けたり、軌道修正をするためのきっかけにできたりします。

実際にわたしもその月の仕事を並べたときに、「全然書きたいテーマで書けてなかったな」「休んでいるつもりだったけど、めちゃくちゃ働いていたな」など、気付きを得ることが多いです。

「いま、自分はこういう状態だ」と認識することで、「今度はこうしよう」と思える。理想と現実をすり合わせる作業を繰り返しながら進んでいくことで、描いていた理想の自分に近付けられるはずです。

理由2. 「振り返り」自体が営業ツールになる

フリーランスの場合、「この記事を書きました」「この動画を作りました」と明示すること自体がポートフォリオになります。

振り返りをまとめていれば、自分がどんな仕事をしているのかを具体的に伝えることができます。つまり、月報から仕事に繋がる可能性があるということ!

これはフリーランスあるあるなのですが、ポートフォリオの更新ってつい億劫になってしまうものです。そんなとき、一定期間の振り返りがあればポートフォリオを更新せずとも、自分の最新の仕事内容を全世界に向けて発信することができます。

自分にとっては、やった仕事を覚えておくための備忘録。でも、それと同時に外部に向けての最強の営業ツールにもなるわけです。

理由3. 「仕事を頑張っている感」をアピールすると、味方ができる

月報

▲仕事を受注したことも報告してました

わたしが当初抱いていた「応援してくれる味方がほしい」という感覚にも繋がるのですが、自分が前に進んでいる姿を見せるって大事だと思うんですよ。

これはプロセスエコノミー的な思考なのですが、取り組んでいることや挑戦していることをアピールすると、絶対に応援をしてくれる人が現れると信じています。

実際にリアルでも、「月報見たよ! 今はこんな仕事をしてるんだね」と言ってもらえることが増えました。

頑張っていることは、内緒にするよりもオープンにしたほうがいい。そのほうが、一緒に仕事をしたいと思ってくれる人や、応援したいと思ってくれる人が増えるはずです。

月報

▲仕事じゃなくても、何かしら挑戦している仕事を見せるって大事よね

「振り返り」に書いてあること

さて、ここからはわたしが「振り返り」として、実際に月報で書いていることをシェアしてみます。

月報は4年のあいだにいろいろブラッシュアップして、今の型に落ち着いていますが、基本的には「何をアピールしたいか」を起点に考えるといいと思います。

みなさんも、ぜひアレンジして使ってみてください!

1. 今月のニュース

月報

ここには、自分にとってのニュースを書きます。対外的にお知らせしたい大きなニュースでもいいし、どうでもいい個人的なニュースでも構いません。

過去に書いた月報を見返してみると、「コーチングの勉強を始めました」「オーディション番組にハマり生活が大崩壊しました」「結婚式で訪れたグアムで台風に遭遇しました」などもニュースとして取り上げていました。

その月のハイライトのようなイメージで、1〜3個ほどピックアップしてみてください。

2. 今月のお仕事

月報

ここには、1ヶ月間で取り組んだお仕事について書きます。

あわせて、わたしは取材の裏話や個人的な感想も添えることが多いです。こうすると、ここから記事にジャンプして読んでもらえることもありますし、メディアさんにも喜ばれます。

とくに、今後も力を入れていきたい領域であれば、「またこんな仕事をやりたい!」と熱く語るのはめちゃくちゃアリです。

月報

▲似たようなジャンルなら、まとめて並べてもOK

3. 今月読まれたnoteやブログ/バズった投稿など

月報

個人でも発信しているなら、その月に発信したものを月報にまとめることで、改めて読んでもらえる可能性もあります。リンクを貼らない手はありません!

「まとめられているとお得に感じる→見たくなる」心理を利用して、個人的に力作だと思ったnoteや、バズった投稿などをピックアップしておけば、気軽に読んでもらえると思います。

注意しておきたいのが、調子に乗って大量に投稿を載せないこと。せいぜい5本程度に留めておきましょう!

4. 今月の◯◯(趣味)

月報

フリーランスにとって、「好きなもの」や「趣味」を伝えるのって地味に仕事に繋がると思っておりまして……!

わたしもサウナ好きを公言していたらサウナレポートの仕事をいただけたし、漫画について呟いていたら漫画の紹介記事の仕事に繋がったりしました。

なので、月報のなかでは、今やっている仕事だけではなく、「好きなもの」や「趣味」についても伝えられるといいと思います。

参考までに、今わたしがやっているのは「今月の旅(旅行で行った場所)」「今月のインプット(読んだ本や観たアニメなど)」「今月のポンコツ(やらかしたこと)」など。

ほかにも、「今月巡った温泉」「今月買ってよかったもの」「今月食べたラーメン」など、本当に何でもいいと思うのですが、自分の好きなことを伝えるようにしてみましょう!

5. 年次目標進捗

月報

これはわたしも最近始めたことです。年始に立てた目標って、月次で追っていかないと絶対に達成できないよな……と感じたので、月報を利用して追うようにしています。

もちろん達成できないこともあるけど、「現時点で◯本だから、来月は巻き返そう……」と士気が上がるので、数字で追える目標がある方は、ぜひ月報で進捗管理してみてください。

6. お知らせ

月報

最後に、「お知らせ」は本当にそのまんまなのですが、対外的に知らせておきたいことを言ってもいいし、来月やることを宣言してみてもいいと思います。来月に向けてコメントをしてみてください。

まとめ : 何よりも自分のために、月報を書こう

ここまで、「振り返りをすることで、対外的に自分のやっていることをアピールできるよ〜」という話をしてきましたが、結局はすべて自分のためにやることだと思うんですよね。

これまでの月報を読み返してみると、着実に歩んできた道のりを感じられて自分に自信が持てるし、大変だった日々や目まぐるしかった時期もすべて愛おしく思えます。

忙しいなかでも、月のおわりぐらいは1ヶ月の自分を振り返る時間をつくってみる。そうすることで、フリーランスとして前に進んでいる実感が得られると思います。よかったら、ぜひ試してみてくださいね!

(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:少年B)

【連載】健康で文化的なADHDフリーランスのお仕事ハック

フリーランス3年目による、フリーランスのリアル

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