フリーランス、思っているほど大変じゃないですよ。〜フリーランスにまつわる3つの勘違い〜

フリーランス思っているほど大変じゃない

こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。

でも、フリーランスってなかなか身近にはいませんよね。たまに大学時代のサークル仲間と集まって飲むと、「フリーランスでどうやって生きてるの?」「パトロンでもいるの……?」と心配されたりします。いるわけねーだろ。

どうやら傍から見ると「フリーランス=大変そう」というイメージがあるようで、無駄に心配されたり敬われたりするのですが、実際には思っているほど大変じゃなかったりします。

今回はそんなフリーランスのイメージを払拭するべく、「フリーランスにまつわる勘違い」に沿って、実際のリアルな話をしていきたいと思います。

フリーランスに対してネガティブなイメージを抱いている方は、ぜひ読んでみてください!

ゆぴ
ゆぴ

永遠の17歳のフリーライター。強度のADHDなのに家族も親友もADHDだったので、診断されるまでは「ちょっとヤバいドジっ子」程度だと思っていた。(Twitter:@milkprincess17

勘違い① 貧乏、お金がなさそう

「フリーランス」と検索すると、「フリーランスとフリーターの違い」みたいな記事が出てきますが、私はこれがすべての元凶だと思っています。フリーランスはフリーターや無職じゃねぇ。ちゃんと仕事もありますし、真面目に働いてますよ!

そういう「お金がなさそう」なイメージがあるから、会社員時代と同じような生活水準で暮らしている私を見て、「パトロンでもいるの?」と思われるわけですね。もう、失礼しちゃうわね!

ぶっちゃけた話、わたしの収入は同年代の会社員と同程度か、それを上回る場合もあります。職種にもよりますが、フリーランスは月々の仕事量を調整できるので、気合を入れて仕事をすれば一気に稼げることもあります。

収入記録を見ると、一番働いていなかった時期でも月20万円程度の売上はありました(これはさすがにギリギリでしたが……)。ものすごく余裕があるわけじゃないけど、とくに困ることもない。貯金や投資もしています。

わたしはライターなので最高月収もそれなりですが、エンジニアやWebデザイナーだと1案件の金額が大きいので、月収7桁も現実的にあり得ると思います。

デザイナーの友人は、会社員時代は業務時間内にひたすらバナーや動画を作りつづけていました。でも、フリーランスになってからは1本あたりの単価で仕事を請け負ったり、複数の業務委託先と取引をするようになり、一気に収入が跳ね上がったと言っていました。

良くも悪くも「ちゃんと働かなければ収入が入ってこない」のがフリーランスですが、裏を返せば働いたぶんだけ収入が上がっていくので、世間が思っているよりも貧乏じゃないですよ、全然。むしろ、成金がいっぱい潜んでいるのがフリーランス業界でもある……。

勘違い② 仕事を取るのがむずかしそう

「どうやって仕事をもらっているの?」という質問も多いです。

わたしも会社員のころはそう思っていました。毎日会社と家との往復のなかで、フリーランスはおろか副業の糸口すら見つからず、どうやって仕事を取るのか分からない……。

フリーランスになって気付いたのが、仕事は「リピート受注」が意外と多いこと。今やっている仕事の半分は、ほとんどがフリーランスになりたてのころに受注した仕事の「おかわり」です。

つまり、独立するときに何件か繋がりを作り、お仕事をいただければ、毎月営業をしなくても継続的に受注できる可能性が高いんです。わたしがフリーランスになる際、受注した仕事の経路は下記のような感じ。

  • 友人から
  • 前職から
  • 前職のつながりから
  • Twitter・ブログから
  • 所属していたコミュニティから

また、仕事をこなしていくことで、それが自分のポートフォリオになり、また新たな仕事につながることもありますスタートダッシュがうまくいけば、自動的にまわっていくはずです。ぜひ会社員時代から仕込んでおきましょう。

仕事を増やすコツは、「発信」です。自分は何が得意で、どんな仕事ができるのか。ポートフォリオを作り込んだり、SNSでアピールすることで、自分を必要としているであろう未来のクライアントに届ける工夫をします。

また「発信」と並行して、コミュニティなどに入って人脈づくりを。この両軸がうまくできている人は、SNSのフォロワー数がそこまで多くなくても仕事をもらっているイメージがあります。

フォロワー数は1000人程度でも、仕事のオファーが多く手が足りていないという知り合いもいます。

フォロワー数を爆発的に増やす必要はありませんが、拡散力があるに越したことはないので、フリーランスになりたい人は絶対にSNSをやったほうがいいと断言できます。やるだけタダですからね……!

勘違い③ 社会的信用がなさそう

正直、これはわたしも思っていました(笑)。賃貸の審査が通らなかったり、ローンの申請ができなかったり……。

いまのところ、フリーランスになってからローンを組んだり、クレジットカードを作ったりしたことがないのでそこは分かりませんが、賃貸に関しては「物による」というのが率直な意見です。

一度だけ「ここは厳しいかもしれませんよ……」と言われた物件に落ちましたが、親を連帯保証人にして、ふたりで家賃18万円の分譲マンションに住んでいたこともあります。「高すぎるなぁ」とアホらしくなって、1年で出ちゃいましたが……。

いま住んでいるところも、審査はとくに問題なかったです。高級タワーマンションなら分かりませんが、普通の物件であれば大丈夫だと思います。最近ではフリーランス人口も増えて、フリーランス専門の不動産もあったりするので、きちんと稼いでいればそこまでシビアにならなくてもOK。

ただ、確定申告を毎年やっていないと審査が通らないことが多いので、確定申告だけはマストでやりましょう。

確定申告をしないと所得を証明するものがないため、審査会社に「この人、ちゃんと働いてるのかな……?」と疑われてしまいます。

「フリーランス、確定申告大変そう……」というイメージもありますが、今は銀行口座とクレジットカードを連携して自動記録してくれるサービスがあったり、確定申告自体もネットで完結できるので、大体みんな3日間程度でおわらせているイメージ。

わたしは信用できる友人に丸投げしているので、今年はマイナンバーカードの読み取りぐらいしかやっていないですね。そんなチート技もあります(笑)。

まとめ:フリーランス、そんなに苦しくない説

ネットを見ていると「フリーランスは大変だぞ〜苦しいぞ〜」という声も多いですが、2年間やってみた所感としては、「うーん、そこまででもないよ?」というところ。

ポイントは「発信」と「人脈づくり」。ここさえうまくいけば、大丈夫です。「そこができれば苦労しないんだよ!」と思われるかもしれないけど、会社員のうちからコツコツ仕込んでいきましょう。

フリーランスは決して「ものすごくラク」とは言えないけれど、もうちょっとポジティブなイメージで検討してみても良いんじゃないかな、と思います!

(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:少年B)

【連載】健康で文化的なADHDフリーランスのお仕事ハック

フリーランス3年目による、フリーランスのリアル

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