【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。
2024年でフリーランス5年目を迎えるわたし。フリーランスとしての未来はいろいろあれど、わたしの場合はずっと記事を執筆しつづけるなかで、「自分はこのまま1人で、職人のように記事を書きつづけて生きていくんだろうなぁ」と漠然と思っていました。
そんなわたしがここ1年ほどで働き方が大きく変わりました。1人でやっていたところからチームを作り、ライターから編集者へ、そしてディレクターのような動きまでするようになりました。
以前は「自分で書いたほうが絶対に速い」「人にお願いするのは怖い」と思っていたのに、一体なぜそんなことに……?
ゆるふわマインドを届けるライター・作家。遅刻・記憶喪失・破壊が日常のADHD。生きづらい世の中をいい感じに泳ぎたい。新刊『ADHD会社員、フリーランスになる。』好評発売中!(X:@milkprincess17)
事の発端は、友人からの執筆依頼。その友人は会社の広報的な立ち位置だったので、独立初期からたまに、イベントレポートの発注をしてくれていました。
そんな友人が久しぶりに仕事を依頼してくれたのですが、以前と比べてわたしの単価が上がってしまい、友人が提示してくれた金額では受けるのが難しい状況に……。
また、独立初期はイベントレポートを書いていたのに対し、今のわたしは取材執筆をすることがほとんど。仕事内容的にもミスマッチが発生していました。
もちろん、これまでにも自分に合わない仕事の依頼はありました。そんなときはお断りをしたり、知り合いのライターにお願いしたりしていたのですが……長い付き合いの友人だからこそ、わたし自身に頼みたいはず。いきなり違うライターが入ると、意思疎通やクオリティのコントロールにも手間がかかるからです。
「友人の頼みだから受けたい……でも、今の自分は受けられない……!」
そこで思いつきました。
これ、わたしが裏でサポートすればいいんじゃないか? と。
要するに、これから実績を積みたいと考えているライターさんとチームを組み、自分は編集にまわって記事のクオリティを担保するのです。
これなら、ライターさんは実績を積めるし、友人は以前のクオリティで記事を受け取れるし、わたしは執筆よりも少ない工数でサポートができる。三方良しじゃん!!
そう友人に提案すると、快くOKしてくれました。そこで、繋がりのなかからイベントレポートを書きたいライターさんを募り、一緒に仕事を進めていくことにしました。
これが、わたしの「チーム化」のはじまりです。
とはいえ、このチームを永続的に続けようとはまったく思っておりませんでした。
いかんせんそこまで大きな案件ではないこともあって、わたしが編集に入ると、ライターさんの取り分が微々たるものになってしまうからです。
たとえば記事作成が1本2万円だとしたら、わたしが5,000円、ライターさんが15,000円くらいの配分。本来であれば、ライターさんに2万円もらってほしい。
そこで始めたのが、“スポット編集者”としての動き方。「クオリティが担保できるようになったら、わたしは抜けて全部ライターさんにお任せする」と決め、はじめは編集者として入り、問題がなければわたしは抜け、そのままライターさんに担当してもらう……というサイクルをいくつかの案件で繰り返しました。
さらなる変化があったのは、また別の知り合いから仕事依頼を受けたとき。月10本ほどの定期的な記事納品の依頼で、やることは企画・取材・撮影・執筆・編集まで全部!(キャパオーバー)
……ということで、これはさすがにガチなチームを作らないと回らん!!と慌ててメンバーを集め、て編集部を発足しました。
そうして集まった10人ものメンバーと一緒に、今はせっせとコンテンツを作っています。
「いい仕事だし、単価的にも受けたいのにキャパがないよ……」
そんな窮地に陥ったら、チーム化のタイミングかもしれません。だって、それだけ「仕事ができる」からこそ、あなたに仕事が殺到しているのだから。
とはいえ、いきなり仕事を外注するのは怖いもの。慣れるためにまずは自分が持っている業務を切り出して、小さく外注してみることから始めるのがおすすめです。
たとえば、自分は取材と編集を担当して、執筆だけお願いするとか。自分はワイヤーフレームとデザインを担当して、コーディングだけお願いするとか。
もちろん、最初から全部うまくいくわけではないでしょう。
こちらのディレクション不足で思ったとおりの成果物が出てこなかったり、外注先のスキル不足で修正が大変なことになったり、同時並行で複数案件が進みすぎて全体の進捗がわからなくなったり……。
でも、それと同時にチーム化によって倍速で記事ができあがったり、協力することの喜びを知ったり、新たに時間を捻出できたりと、さまざまなメリットもあるはずです!
なので、現在仕事に埋もれて大変なことになっているフリーランスは、小さくても良いのでチーム化を検討してみても良いんじゃないかな、と思います。2人でも立派なチームだよ!
最後に。「まずは小さくお願いしよう!」とは言ったものの、契約によっては二次請け(再委託)禁止の場合もあるので注意が必要です。
二次請け(再委託)とは、発注者から案件を受注した事業者(A)が、別の事業者(B)に業務の一部や全部を依頼すること。これが禁止ということは要するに、「我々はA社(あなた)にお願いしているのだから、さらにB社に外注しちゃダメよ!」ということです。
チーム化を考え始めたらまず、自分の仕事が誰からの発注なのか(直接の発注者からの依頼なのか、下請け企業からの依頼なのか)を確認したうえで掛け合ってみましょう!
最後に、より多く稼ぎたいフリーランスのために『Workship』をご紹介します。Workshipは、フリーランス・副業向けの案件検索プラットフォームです。
公開案件の80%以上がリモートOKと働く場所を選ばず、エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター、編集者、ライター、セールス、人事広報など、さまざまな職種の案件が紹介されています。
さらに、トラブル相談窓口や会員制優待サービスの無料付帯など、安心して働ける仕組みがあるのも嬉しいポイント。時給1,500円〜10,000円の高単価な案件のみ掲載しているため、手厚いサポートを受けながら、良質な案件を受けたい方におすすめです。
(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:夏野かおる)
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