フリーランスの“消耗しない”ゆるゆるスキルアップ術

こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。

定期的に上から無理難題が降ってくる会社員とは違い、フリーランスは成長のペースも自分次第。だからこそ「あれ、何だか最近同じことばかりやっている気がするぞ……」と、どうしても停滞する瞬間が訪れるんですよね。

とはいえ、ゴリゴリにスキルアップする元気もないので、今回はわたしが普段意識している、ゆる〜いスキルアップ方法について、ご紹介していきたいと思います!

いしかわゆき(ゆぴ)
いしかわゆき(ゆぴ)

ゆるふわマインドを届けるライター・作家。遅刻・記憶喪失・破壊が日常のADHD。生きづらい世の中をいい感じに泳ぎたい。自著『書く習慣』『聞く習慣』『ポンコツなわたしで、生きていく。』(X:@milkprincess17

スキルアップ術1. 「移動中に本を読む」習慣 is 最強


わたしは毎年のように「100冊本を読む」という目標を立てているのですが、昨年はめちゃくちゃ大々的に宣言したにも関わらず、50冊で挫折しました。ここまで意識しても、なかなか本って読めないものなんですよ……!

2019年に行われた文化庁の調査によると、社会人の平均的な読書量は、月に1〜2冊が37.2%、まったく本を読まない人が47.3%と、ほとんどの人が本を読まないそう。

ということは、読むだけで圧倒的な差をつけられるのでは……!?

わたしのサラリーマンの友人のなかには、年間300冊本を読んだという強者もおりまして、会社の通勤時間すべてを読書に充てていたそうです。すごい。

どうせ移動中なんて、SNSをボケッと見ているか、友だちにメッセージを返しているか。「移動時間は本を読む!」と決めてしまえば、意外と習慣化できちゃうものです。

取材ライターとして、これまでさまざまな人にお話を聞いてきましたが、読書家の方がものすごく多かったです。大体の知識は本から得られるし、知識は必ず武器となります。

最新作や話題作はもちろん、自分の仕事に関連するものは目を通すようにしています。今はオーディオブックや動画なども充実しているので、耳からのインプットもオススメ!

スキルアップ術2. アウトプットはスキルアップへの近道

とはいえ、やっぱりいくら本を読んでも動画を観ても、「インプット」は「アウトプット」しないと自分の血肉になっていかないんですよね……と口を酸っぱくして言っているのが、わたしの敬愛する精神科医の樺沢紫苑先生。

ベストセラー『学びを結果に変えるアウトプット大全』のなかで、彼はこんな言葉を残しています。

インプットすると、脳の中の情報や知識が増えます。しかし、インプットだけでは、現実的な変化は何ひとつ起きません。一方、アウトプットは「行動」です。アウトプットして初めて、現実世界に対して変化や影響を与えることができるのです。本を100冊読んでも、まったくアウトプットしなければ、現実の世界は何ひとつ変化することはありません

要するに、本質的に自分や現実を変えたければアウトプットするしかねぇってことです。

一方で、「アウトプットって何だかめんどくさそう」と思うじゃないですか。全然そんなことないです! 別に完璧な読書感想文とか、レポートとかが求められているわけではありません。自分なりに感想が言えたり、ひとつだけでも実行できたりしたらOKです。

わたしは「アウトプット」のことを、「自分の外に出すこと」と定義しています。本を読んだり、動画を観たりしたら、自分の心に残ったことや、新発見だと思ったことを言葉にして残しておく。行動してみる。それだけでも、学びの質は変わっていくと思います。

スキルアップ術3. 毎日何かしら仕事に関連するものに触れる

違う違う、ひとりブラック企業になれ! というわけではなくて!(笑)

わたしだったら、お仕事が「ライター」なので、毎日何かしら「読む」か「書く」ようにしています。好きな小説を読むのでも、テキトーな日記を書くのでもいいので、大切なのはやりつづけること。

デザイナーだったら、美術展に行くとか、素敵なお店の内装を観察するとか。マーケターだったら、流行りのアプリを触ってみるとか、話題のスイーツを食べてみるとか。そのぐらい日常的なものでいいと思います。

果たしてこれがどうスキルアップに繋がるのか? と言われたら、すぐに劇的な効果が現れるわけではないけど、「意識する」だけで日々の行動が変わっていくと思うんですよね。

わたしも小説を読んでいるとき、「この小説から良質な言葉をたくさんインプットするぞ!」と意気込んでいるわけではありません。けど、読んでいるうちに自然と「この表現、真似したいな」とアンダーラインを引いたりしています。その積み重ねがきっと、お仕事にも生きてくるんじゃないかなぁと。

以前、デザインの勉強をしたときに驚いたのが、基礎的なことを押さえても、オシャレにデザインができるわけではないということ。デザイナーはいかに日々生きているなかで観察し、デザインの引き出しを増やせるかが大切なのだそう。

こうした積み重ねが、スキルに繋がっていくはずです。

スキルアップ術4. 年に1度、新しいことを始めてみる


わたし、年に1度ぐらいのペースで、何か新しいことを始めているんですよね。

コロナ禍ではWebデザインの勉強をして、温泉ソムリエやサウナ・スパ健康アドバイザー、熱波検定などを受験し、最近だと英会話やコーチングのスクールに通っています。多分確実に落ちたと思うけど、ファイナンシャルプランナー3級も受験しました。

「今後のために勉強するぞ!」というよりは、「なーんか面白そうだからやってみるかぁ」という感覚で受講を決めることが多いです。

フリーランスのお仕事ってさまざまなものがあるけれど、「掛け合わせ」で仕事の幅が広がっていくと思っています。

たとえば、サウナ関連の勉強をしたことでサウナライターとしての仕事を受注できたり、コーチングを学ぶことによって多角的な視点から取材ができるようになったり。もちろん、趣味から始まるお仕事だってあると思います。

何か新しいことを始めてみる。それが、いつの間にかスキルアップに繋がっていくってお得じゃない?

スキルアップ術5. 「できる?」と言われたらとりあえずやってみよう


わたしは1年ほど前からスタートアップの広報支援をしているのですが、「広報」の仕事は初めてだったので、最初は本当に手探りでやっていました。

「プレスリリース書いてね!」と言われても、プレスリリースの書き方なんぞわからないので、前担当者が書いたものを参考にしつつ、ググりつつ、4時間かけて書いていました。

ほかにも、「社内報」や「採用インタビュー」、「経営者noteの編集」など、実務経験のない仕事が降ってくるたびに、「とりあえずやってみよう」という気持ちで取り組んできました。

どんな仕事でも、最初は手探りです。「知らんがな〜!」と思うこともあるけれど、相手は「お前ならできるやろ」と見込んで頼んでくれていると思うので、いきなり断るのはスキルアップのチャンスを逃しているかも。

今でこそ、わたしはサウナライターとしてサウナ施設のレポートなどをしています。ただ、当初は何を書いたらいいのかわからず、いろんなレポートを見て勉強してましたもん。写真の枚数が多めがいいのね、とか、水風呂の温度を記載することが大事なのね、とか(笑)。

最近でも、コラム執筆のお仕事や、コスメ系インタビューのお仕事、調査レポート記事作成のお仕事など、やったことのないお仕事が次々に舞い込んでいます。すべて未経験ながらも、「頼まれたからにはやってみるか〜」というスタンスで取り組んでいます。

何のスキルが上がっているかはわかりませんが、何かのスキルは上がっている(はず)!

まとめ:マジで小さいことからでよろしい

フリーランスって何が仕事に生きてくるかわからないのですが、いつどんな仕事が降ってきても受け止められるように、日々筋トレを欠かさないことって大事だと思うんですよね。

とはいえ、毎日ハードなメニューをこなす必要はありません。ストレッチをするぐらいの感覚でインプットとアウトプットをしたり、仕事に関連するものに何となく触れながら過ごしてみたりするぐらいでよろしいと思うのです。なぜなら疲れるから。

スキルが停滞したり、下落したりすることだけは避けたいので、必要とされるフリーランスとなるためにゆる〜くスキルアップしていきましょ!

(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:北村有)

【連載】健康で文化的なADHDフリーランスのお仕事ハック

フリーランス3年目による、フリーランスのリアル

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