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こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。
さて、最近はライターの仕事に加えて、コンテンツディレクターの仕事も増えつつあるわたし。
「自分で書いたほうが速い」と思っていた私が、ライターからディレクターになるまで
Workship MAGAZINE
ディレクションをやってみて思ったのが、ひたすら手を動かすライターの仕事と、人に指示出しをするコンテンツディレクターの仕事は、やることが全然違うぜ!!ということ。
ライターは基本的に編集者としかやり取りをしませんが、コンテンツディレクターとなると、クライアント、編集者、ライターなど、関係者がガッツリ増えます。ぶっちゃけマルチタスクが不得意なADHDに向いている仕事かと聞かれたら、ものすごく微妙だと思います。正直な話。
それでも、実際にコンテンツディレクターのお仕事に取り組んでいるわたし。具体的にどんなことをしているのか、普段の動きをもとにお話してみます!
ゆるふわマインドを届けるライター・作家。遅刻・記憶喪失・破壊が日常のADHD。生きづらい世の中をいい感じに泳ぎたい。新刊『ADHD会社員、フリーランスになる。』好評発売中!(X:@milkprincess17)
目次
コンテンツディレクターは、端的に言えば制作の進行管理をする人です。
例外もあるけれど、基本的にクライアントとやり取りするのはコンテンツディレクターのみです。チームで案件を受注する場合、やり取りに関わる人が増えれば増えるほどコミュニケーション量が増え、齟齬も増え、「これ誰に確認すればいいんだっけ?」とややこしくなっていくので、コンテンツディレクターが窓口となり、クライアントとのやり取りを担うわけです。
言い換えれば、クライアントと交渉できるのは自分だけ!無茶なスケジュールやイレギュラーな依頼が発生したら、実現可能な範囲で調整しなければいけません。
このような交渉を通じて、コンテンツディレクターはクライアントから受けた依頼を整理整頓してチームに届け、密にやり取りをしながらコンテンツを作っていきます。
たとえば、「◯◯さんに取材してほしい」という依頼があったとして、これをそのままライターさんに伝えるのはNG。どんな切り口で聞くのか、いつまでに納品するのかなどを確認して、無駄なやり取りが発生しないような形に落とし込んでから伝えます。丁寧なコミュニケーション、地味に大事。
チームで動くことが決まったら、各メンバーへの依頼範囲の整理をします。企画から入ってもらうのか、取材だけ担当してもらうのか、取材相手とのやり取りまでカバーしてもらうのか。
それによって報酬額が変わってくるので、全体予算や各メンバーが求める価格も加味しながら報酬設定をします。
この報酬設定が意外と難しくて…!自分が現役ライターということもあり、「この金額はもらってほしい」という気持ちが先行してしまうのですが、そうすると自分の取り分がほぼゼロになり、実質タダ働き状態になってしまいます。(何回かやらかした)
「自分がコンテンツディレクターとして入る場合、1本◯円はもらう」と決めて、それを差し引いた額で設定するのが理想的です。自分自身が原稿を執筆していないと、「連絡しかしてないのに報酬をもらってもいいのかな」と感じるかもしれないけど、この双方とのコミュニケーションにこそ価値があることをお忘れなく!
依頼事項が決まったら、テキストでわかりやすくまとめて依頼先に打診します。たとえば下記のような感じ。
==============
お疲れ様です。今回は◯◯メディアチームのジョインのお誘いでご連絡させていただきました。もし可能であればぜひご一緒できたら嬉しいのですがいかがでしょうか。
・メディア概要
・企画概要
・役割
・文字数
・本数
・報酬
・スケジュール
・実績掲載可否==============
初めてご一緒する人の場合、テキストで残しておくのとは別に、キックオフミーティングができると齟齬が起きづらいのでオススメです。顔合わせしておくと、シンプルに安心だしね。
気持ちよく引き受けてもらうために、最初に趣旨をきちんと説明して、疑問点をクリアにしてもらうようにしています!
複数の案件を並行しながら進めていくと、めちゃめちゃ頭がこんがらがります。あれはどこまで進んでいるんだっけ、あの資料はどこにあったっけ、という具合に。そこで、サクサクと進められるような仕組みを作っておくととてもスムーズです!
何度も使うものはテンプレート化しておいたり、よくあるミスをまとめておいたり、請求書のリマインダーを設定しておいたり。クライアントさんに言われたことをまとめておくのもオススメです。
たとえば、クライアントから「写真はこういうふうに撮ってね」と言われたとして、たとえ既存のメンバーには共有済みでも、後からメンバーが増えたら再度共有しなくちゃいけないじゃないですか。必要事項を明文化してまとめておくのは自分のためであり、チームメンバーのためでもあります。
わたしはGoogleドキュメント、スプレッドシート、Notionなどを連携させてまとめています。
▼まとめているもの
・メディア概要
・取材依頼書
・企画〜取材〜納品までの流れ
・よくあるQ&A
・請求フロー
そして!ここがコンテンツディレクターのメインの仕事!(だと思っている)
みんなが無理なく業務遂行できるようにスケジュールを引き、小まめに進捗を管理していきます。進捗管理シートを作り、一目見ればどれを誰が担当していて、現在どんなステータスなのかがわかるようにすると良いです。
また、返信が来ないときはリマインドをしたり、スケジュールを引き直したり、お尻を叩いたりするのもコンテンツディレクターのお仕事。
「これクライアントで止まっちゃってるな…!」という場合、「早くしてください」とは非常に言いづらいのですが、いかんせん連絡できるのはコンテンツディレクターであるわたししかいないので、しつこいですが何度もリマインドすることもあります。いつもは自分がリマインドされる身なので「こんなに大変なんだなぁ…」としみじみ。
最後に、スケジュールを守るのはもちろんですが、成果物のクオリティを上げるのも大切。
たとえば、5本記事を作らなければならない場合、それぞれの記事を最大で5人にお願いすることになります。その場合、それぞれの体裁やクオリティにバラつきがあると困るので、違和感のないように統一するのは最低限やるべきことです。
とくに、わたしの場合は「わたし(ゆぴ)に書いてほしい」というクライアントからの依頼をリソースの都合で「チームでやらせてほしい」と交渉しているので、自分が執筆するのとほぼ同じクオリティでのアウトプットが求められます。
だからこそ、最終チェックは時間をかけて行い、しっかりクオリティ担保をするようにしています。それに加えて、クオリティを上げるためにはフィードバックも必要だと思っているので、GOODポイントとMOREポイントを併せて伝えるようにしています。
お察しの通り、このコンテンツディレクター業というものは非常にマルチタスクでございます。依頼したり、スケジュールを引いたり、連絡を返したり、チェックをしたり、というのが同時多発的に起こるので頭がパンクしそうです。っていうかパンクしてる。
ありがたいことにクライアントもチームメンバーも全員知り合い&シゴデキなので、お互いに支え合いながら進められていますが、マルチタスクが苦手なADHDには向いてないな〜という所感です。信頼関係と仕組みで何とかカバーしてます。
コンテンツディレクターには向き不向きがありそうだな、と思いつつ、すでに現場を経験しているからこそ指示出しができる強みは確実にあります。上記の解説を参考に、できそうな人はぜひトライしてみてください!
▲出典:Workship
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(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:夏野かおる)
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