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高級スポーツカーを製造している自動車メーカー、フェラーリ。
フェラーリといえば「赤いボディ」と「跳ね馬」のロゴが印象的ですよね。
今回はそんなフェラーリの歴史を、ロゴにフォーカスしてご紹介します。色やモチーフなど、その由来と歴史をひも解いてみましょう。
フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリは、もともとはレーシングドライバーでした。
彼はさまざまな会社に勤めたのち、1929年に「スクーデリア・フェラーリ」というレーシングチームを作ります。
そして1940年に「アウト・アヴィオ・コルトルツィオーニ」というスポーツカー製造会社を設立。この会社が、現在のフェラーリの前身です。
ただその直後に第二次世界大戦が発生し、しばらくは兵器製造のための工作機械製造を行なっていました。
そして戦後の1947年に、はじめて初代の「フェラーリ」ロゴが登場します。
その後1969年に「フェラーリ」のブランドは、イタリア最大手の自動車会社である「フィアット・クライスラー・オートモービルズ」傘下に入ります。
1988年に創設者のエンツォは亡くなりますが、その後もフェラーリは力強い成長を遂げ、2016年にはフィアットから再び独立しました。
エンツォの死後から30年以上経ちますが、今日においてもフェラーリは、世界でもっとも成功している自動車ブランドのひとつといえるでしょう。
フェラーリのInstagramのフォロワーが1700万人を超えていることからも、その人気の高さがうかがえますね。
フェラーリのトレードマークである、シンプルな「黒い跳ね馬」は、国を問わず認識されているロゴマークのひとつでしょう。
力強さ、スタイリッシュさ、そしてラグジュアリー感を象徴している、フェラーリのロゴ。
長い歴史のなかで、フェラーリはモータースポーツの世界において大きな活躍を遂げてきました。フォーミュラ1(F1)史上もっとも多くの勝利をおさめたのは、他でもないフェラーリです。フェラーリは過去16回、F1チャンピオンの座を獲得しています。
こうした功績を鑑みれば、多くの人がフェラーリに力強さやラグジュアリー感、スピードを結びつけるのも不思議ではありませんね。
「跳ね馬」マークの原典は、第一次大戦時のエース・パイロットで、「撃墜王」として知られるフランチェスコ・バラッカ伯爵です。
若きバラッカ伯爵は、バラッカ家の家紋である「跳ね馬」エンブレムとともに、イタリア空軍のさまざまな戦いを率いて勝利してきました。
彼は34のミッションの後、第一次世界大戦中に敵に撃たれ死亡したとされていますが、彼と「跳ね馬」エンブレムは敬意と勇気の象徴になりました。
その後、フランチェスコの母親であるパオリーナ夫人がエンツォとで出会い、「息子のバラッカ家の家紋を使ってほしい」とすすめたのが、跳ね馬マークの由来です。
「跳ね馬」マークは現在、フェラーリのエンブレムとして世界中の人に認識されていますが、第一次世界大戦中にはバラッカ家の家紋であったため、敵国にとっては「死神」のような存在として認識されていました。ロゴのデザインはシンプルに思えるかもしれません。その背後にある歴史とその起源を知ることには、大きな意義があります。
バラッカ伯爵が使っていた跳ね馬は、雲のような形をした白い背景の上に、赤色で描かれていました。しかしフェラーリのロゴマークに採用する際に、跳ね馬の色は黒に変更されました。背景もまた、エンツォ出生の地であるモデナを象徴する「黄色」に変更されています。
ロゴに描かれている「SF」の文字は、レーシングチームであるスクーデリア・フェラーリの頭文字から取られたもの。馬の上部にある「赤白緑のストライプ」は、イタリアの国旗に由来しています。
なお上記のとおり、ロゴマークの形は何度か変遷があり、長方形と盾型を繰り返しています。
中心にいる「跳ね馬」マークは、先述のとおりバラッカ家に由来していますが、じつはそのデザインそのものにも変更が加えられています。
一番大きな変更は、尾の向き。バラッカ家の家紋では尾が下向きになっていましたが、フェラーリのロゴマークでは上向きになっています。
文字についても変更が見られます。たとえば1961年〜1989年のデザインでは、「SF」ではなく「Ferrari」のロゴタイプがされています。
フェラーリがイタリアの自動車ブランドであることを知っている人は多いでしょう。しかし第一次世界大戦の「撃墜王」と関係があることを、ご存知の方は少ないはず。
いまではとロゴを撃墜王と結びつけて考える人はほとんどいないとは思いますが、それでもフェラーリのロゴからは力強さを感じます。
こうして歴史を知ると、いままでとは違った目線からロゴを見ることができますね。
執筆:Design your way
翻訳:Nakajima Asuka
編集:内田一良(じきるう)
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