【漫画】フリーランスを狙う“悪徳ビジネス”の闇

今回はフリーランスを狙う「悪徳ビジネス」についての注意喚起でした。

こうした悪徳ビジネスは、最近のフリーランスやクリエイターを狙ったものに限らず、昔から存在します。その多くは「好きなことを仕事にしたい」と夢を追う人をターゲットにして、「簡単に夢を実現する方法を教えます」とか「夢を追うためにも、まずは権利収入でお金に不自由ない生活を手にしましょう」などと誘惑してきます。

こうした詐欺的な悪徳ビジネスに関して、「騙す側が悪いのは言うまでもないが、騙される側も楽して儲けられると思う時点で甘すぎるし、被害に遭って当然だ」という意見も聞きます。しかし被害者の多くは、本当に制約の多い状況の中で藁にもすがる思いで頼った結果、騙されてしまった人たちです。そういう被害者に「騙される方も悪い」とは絶対に言えないと僕は思っています。これは僕自身が長いフリーランスキャリアの中で多くの辛酸を経験したり、育児と仕事の両立などで苦しんだ中で実際に感じたことです。

幸い僕はそうした悪徳ビジネスの被害に遭わずにやってこれましたが、それは僕の努力や才能ではなく、たまたまそうした情報を知っていたり、周囲に教えてくれる人がいたからで、つまり運が良かっただけなのです。そういう思いもあって、少しでも被害を減らすためにこのような漫画を描きました。

ちなみに冒頭で相談者が「私は自己投資に集中しようと思いました」と言っていますが、僕の鉄則は以下の2つです。

• 自己投資は「金を使わず時間を使う」
• 設備投資は「金を使って時間を生む」

スキルアップのような自己投資であれば、最近はYouTubeなどで大体カバーできます。数年前なら高額なスクールなどでしか得られなかったような情報が、現在は無料でも得られるようになりました。なので自己投資をするのであれば、お金ではなく時間を惜しみなく使ってください。

では、その時間をどうやって捻出するかですが、そのための「設備投資」なのです。設備といってもさまざまなものがありますが、フリーランスのクリエイターが使う設備はだいたい共通しています。

• パソコン
• タブレット
• インターネット回線
• その他周辺機器

これらのデバイス（インフラ）はお金をかければかけるほど速くなりますし、そのスピードは技術革新により現在も進化し続けています。そうしたスピードの恩恵を最大限活かして時間短縮し、余剰時間を自己投資に充てるのがもっとも効率的で再現性が高いのです。

実際、僕は昨年に60万円以上をMacBook Proに投資しましたが、その効果は驚くべきものでした。その高いスペックのおかげでクリエイティブの可能性は何倍にも広がり、売上も目に見えて増えました。

「自分の好きなことを仕事にする」とか「フリーランスとして身を立てる」というのは一般的な働き方ではないので、そのぶん不安や孤独も大きいものです。そして悪徳業者は、そういった不安につけ込んで甘言を囁いてきます。騙されないように気をつけてくださいね！ 少しでも「怪しいかも…」と思ったら、周りの人に相談してみましょう。相談する人がいなかったら、僕に聞いてくれても良いです（XのDMを開放しています）。

また、もし漫画で取り上げてほしいフリーランスのお悩みがありましたら、編集部か僕のX（旧Twitter）にお寄せください。面白い質問がありましたら、漫画で回答いたします！