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【漫画】フリーランスが稼ぎやすいスキルって何ですか?

フリーランスが稼ぎやすいスキルって何ですか?
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宇津美ナナがフリーランスを目指すために必要なスキルについて高田ゲンキに相談します。ナナが「何のスキルを学べば稼ぎやすいですか?」と真剣に尋ねると、ゲンキは「稼ぎやすいスキルか…その答えは風よ…」と詩的な答えで応じます。その返答に困惑するナナを見て、ゲンキは急に真剣な表情になり、「相対スキルの話を!」と情熱的に切り出します。しかし、ナナが戸惑っていることに気づいたゲンキは、「絶対スキルと相対スキルについて説明する前に、まずはビジネススキルの基本である『コアスキル』と『スペシャルスキル』について知ってるか?」と問いかけ、具体的な話に入ろうとします。

高田ゲンキはまず「コアスキル」と「スペシャルスキル」について説明します。コアスキルとは、さまざまな職種に共通して必要な汎用的なスキルで、コミュニケーション能力や論理的思考力、問題解決力などが含まれます。一方、スペシャルスキルは職種ごとに求められる専門的なスキルを指し、プログラミングやデザイン、マーケティングなどがこれに該当します。 宇津美ナナは、自分が何を優先して学ぶべきか考えますが、ゲンキは「フリーランスにとってコアスキルとスペシャルスキルの両方が重要」と強調します。そして、車のタイヤを例に「相対スキル」と「絶対スキル」の関係について説明を始めます。「スペシャルスキル」がタイヤの役割を果たし、その上に「絶対スキル」が乗る形で、スキルのバランスが取れることを指摘します。 宇津美ナナは、この説明に納得した様子で「なるほど!」と理解を深めます。

高田ゲンキは「絶対スキル」と「相対スキル」について、さらに詳しく説明します。絶対スキルとは、各分野における「核」となるスキルであり、例えばイラストレーターや漫画家にとってのデッサン力や構成力がこれに該当すると説明します。一方、相対スキルは、時代性や市場のニーズに応じて求められるスキルで、例えばマーケティング力やデジタルツールの使い方がこれに当たります。 ゲンキはこの2つのスキルをバランスよく組み合わせることで、フリーランスとしての価値が高まると強調します。ナナが「絶対スキルと相対スキルの代表的なものってありますか?」と尋ねると、ゲンキは「それは流動的だから一概には言えない」としつつも、イラストの技術(絶対スキル)とデジタルツールの知識(相対スキル)の組み合わせがイラストレーターにおいて重要である例を挙げます。 また、YouTubeで「イラレの使い方」を教えるチャンネルを運営する場合、イラレの知識は絶対スキルとなり、動画編集技術やマーケティング力が相対スキルになると説明し、ナナも理解を深めます。

高田ゲンキは、稼げるスキルの答えが「人それぞれ異なる」ことを強調し、自分にとっての絶対スキルと相対スキルを見極めることが大切だと説きます。ゲンキは、単に流行に流されてスキルを身につけるのではなく、自分が情熱を注げるものを社会に活かす手段としてスキルを磨くべきだとアドバイスします。 この言葉を受けて、宇津美ナナも自分にとっての絶対スキルと相対スキルを見つけようと決意し、プログラミングや動画編集が必ずしも自分のやるべきことではないかもしれないと考え始めます。 ゲンキは「君だけのブルーオーシャンを見つけよう!」と励まし、2人はレーシングカーに乗り込んで力強く前進していきます。「これがスキルの相対性理論だ!」と宣言し、物語が締めくくられます。

こんにちは! 高田ゲンキです。

今回は「フリーランスが稼ぎやすいスキル」について描いてみました。

この質問は本当によくいただくので、僕の考えるスキル論をお伝えしました。ただ、おそらく多くの方が期待しているのは、「稼げるスキルは〇〇だ!」というような具体的な回答だったんじゃないでしょうか。そういった意味では、今回のような本質論めいた話は期待外れかもしれません。

しかし僕は、「これさえやれば稼げる」という特定のスキルは無いと確信しています。

とくにここ10年ほどで、フリーランスという働き方の注目度が上がり、その中で幾度となく「いま稼ぎやすいのは〇〇だ!」という発信を目にしてきました。しかし、そのトレンドを信じた人の多くが現在そのスキルで生計を立てられていない現状を見ると、結果としてそれは間違いだったと言わざるをえません。

たとえば2010年代前半は「Webデザイン」が稼げると言われていましたし、2010年代中盤ごろから「ライティング(執筆)やプログラミング」がもてはやされ、2020年前後からは「動画編集」が注目を集めてきました。もちろん、たしかにそれらのスキルは必要とされていましたが、トレンドは数年で変わるため、小手先のスキルだけに依存していた人は途端に稼げなくなってしまう、というケースを何度も目にしました。

これはなぜかというと、漫画で説明した「相対スキル」の部分だけを追ってしまって、「絶対スキル」が無いからなのです。逆にいうと、自分の中に確固たる絶対スキルがある人は、その時代のトレンドに合った相対スキルを身につけて、したたかにキャリアアップしています。

トレンド(相対スキル)を追うことが悪いのではなく、それと同時に独自性ある強みとしての絶対スキルがあるべきというのが、今回もっともお伝えしたいことです。

そういう話をすると「自分にはそんな絶対スキルはない……」という人が多いのですが、実はそんなことはありません。絶対スキルは自分にとっては当然すぎて、自覚できていないことが多いからです。

自分の本当の強みは、自分がこれまで歩んできた道にきっとあります。ずっと続けてきた趣味とか、学校の専攻とか、これまでのキャリアで得た業界知識など、自分だけが持っているスキルや情報をつなぎ合わせてみれば、自分だけの絶対スキルの原型ができているはずです。そして、それを使って社会に貢献する際に必要な手段が相対スキルなのです。

自分だけのスキルセットを見つけるのは、大変な作業かもしれません。でも一度獲得してしまえば、10年20年と稼ぎ続けられる、自分だけの方程式を手にできるはずです。

もし漫画で取り上げてほしいフリーランスのお悩みがありましたら、編集部僕のX(旧Twitter)にお寄せください。面白い質問がありましたら、漫画で回答いたします!

(漫画:高田ゲンキ 編集:じきるう)

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