エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。
今でこそ順風満帆に働いていますが、就活時〜社会に出てから、ずっと自身のADHD(注意欠陥多動性障害)に悩まされてきました。失敗するたびに、「なんでこんなことができないんだ……」と落ち込み、どうしたら自分はまともに生きられるんだろうとフラフラしていました。
そして、フリーランスになってから思ったんです。「フリーランスこそ、ADHDの天職なんじゃないか!?」と。
今回は、フリーランスはADHDこそ向いている、という理由についてお話ししていきたいと思います。「自分、社会不適合者かも……?」と一度でも思ったことがある方はぜひ読んでみてください。
永遠の17歳のフリーライター。強度のADHDなのに家族も親友もADHDだったので、診断されるまでは「ちょっとヤバいドジっ子」程度だと思っていた。(Twitter:@milkprincess17)
「支度を終えてからのんびりしなさい!」
そう言われたことはありませんか。わたしだけだったらごめんなさい。
小さいころから時間感覚が掴めない。時間がないのに目の前に本があれば読みふけって遅刻。「10分あれば支度できるでしょ」と根拠のない自信を持って遅刻……が日常茶飯事でした。
ただ、わたしの場合は家族全体がそんな感じで、旅行もつねに1時間遅れで出発! が当たり前だったんですよね。なので、特に違和感を感じていなかったんです。
スケジュールも確認しないので、お習字セットは家に忘れられてピカピカのまま、宿題は当日の朝学校で殴り書き、教科書は全部置き勉。
話もマトモに聞いていないので、自分の当番じゃない日に田んぼに水やりに行ってしまったり、避難訓練なのにわざわざ外履きに履き替えたり、そんな学生時代を過ごしました。もちろん、めちゃくちゃ怒られてばかりでした。
それでも、大学生までは特に大きな問題はありませんでした。
遅刻でバイトをクビになり、授業中は爆睡を決め込んでいましたが、まわりの友人たちもみんな普通に授業をサボったり、出席を代わってもらったりしていたので、「大学には自分みたいな人がいっぱいいるんだ!」と嬉しくなったのを覚えています。
ところが、そんな仲間たちに裏切られるハメになったのが就活が始まったころ。「ES」「面接」「グループワーク」……次々に降りかかってくるタスク、過密なスケジュール、そして一切の遅刻が許されない状況に、私の頭はパンク!
「こんなん、誰もできるわけないじゃん」と思っていたのですが、仲間だと思っていた友人たちは難なくスルスルとこなしているではありませんか。そこではじめて、「どうも自分が一番できていないらしいぞ」と気づいたのです。
衝撃でした。人並みに生きているつもりだったのに、人が当たり前にできることが、自分には全然できていなかったんだって。
ESの締め切りを破りまくり、「バス遅延」を言い訳に面接に遅刻しまくり、卒業間際に何とか就活を終了。
その後はESと1回の面接で運よく拾ってもらった企業で働いていたものの、「何か合わない」とベンチャーへ転職。3社目にして「そもそも会社じゃなくて、会社員が合わないのかも!?」と思い切って辞め、今に至ります。
いろんな場所で働いてみて気づいたのは、社会というのは実力だけでなく「常識」も評価してくるということ。
特に、歴史のある大きな会社ならなおさらです。仕事以前の問題として、「時間を守る」「大きな声で挨拶をする」「人と良好な関係が築ける」「日報を毎日欠かさず記入する」といった、いわゆる「常識」はできて当たり前のものだとみなされます。
だからこそ、この「きちんと」ができない人たちは「社会不適合者」のレッテルを貼られ、「自分は働くのが向いていないんじゃないか?」と思い込む。そしてどんどん自信をなくしていき、ついには働くこと自体にネガティブな感情を抱いてしまう。
そうなる前に、まずは自分を取り巻く「社会」を疑ってみてほしいです。
ADHDの症状は人によってさまざまなので一概には言えませんが、わたしには下記のようなものがありました。
実はこのなかの「遅刻が多い」に関しては、会社勤めでも許されていた時期がありました。というのも当時は夜遅くまで制作をすることが多く、それに伴って出社時間も遅れることがしばしばあったのですが、仕事量が多かったため黙認してもらっていました。
そういった意味では、ADHDとベンチャーの相性はとても良いように思えます。企業にもよるけど、柔軟性があって、好きなだけ働けるから。
ただ、そのほかの「過集中」や「外部刺激に弱い」部分においては、仕事を中断して会議に参加するのがひどく苦痛だったり、いきなり話しかけられると驚いて飛び上がってしまったりするので、依然解決されませんでした。
自分の席でじっとしていると、まわりからの視線や音が気になるので、会議室にこもって仕事をしていたこともあります。
でも、フリーランスになってからは、自分で裁量を持って、自分のペースで仕事ができるようになったので、これまで会社ではマイナスだった「過集中」が活きて、納品スピードが上がりました。
会社員時代よりも勤務時間は減っているはずなのに、同程度の仕事をこなしているので、この環境は自分にすごく合っているんだと思います。遅刻癖も、毎日の定時出社は頑張れなかったけど、「ピンポイントの予定」なら遅刻をしないこともわかりました。
フリーランスになったことで、虫ケラみたいになっていた自己肯定感が、ちょっとだけ戻ってきたんです。
残念ながら、わたしの「性質」自体はほとんど変わっていません。でも、働く環境を変えたことで、「社会不適合者」ではなくなったんです。たぶん。
さっきから「社会不適合」と何度も言っているけど、この「社会」というのは、あくまで一部分の社会。実際、わたしは歴史ある大企業からベンチャーに転職しただけでも「不適合感」がちょっと薄れました。
「まだ自分に合った働き方が見つけられていないだけかも」。そう思えたら、ちょっと希望が湧いてきませんか。
ダメダメな自分を否定して苦しくなったら、働く場所を変えてみるのもひとつの手。その選択肢のなかのひとつに、「フリーランス」があるのです。
(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:少年B)
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